「ラスト・オブ・ディーゼルSUV」とは…… しっかり荷物が乗るミドルサイズ、しかし日本の狭い路地でも取り回せるドイツ御三家のSUV。
ディーゼルならではのパワフルさはもちろん備えながら、目に見える部分だけでなくメカ部分に至るまで、すべてのパーツの素材が吟味されているんじゃないかと思えるほど、それぞれに圧倒的な上質さを感じさせてくれるのだ。さぁ、それぞれの個性を見比べていこう。
■すべての道中を快適に
メルセデス・ベンツ GLC 220d 4マチック
2016年2月に登場した「GLC」。2017年2月に、「GLC」のクーペルックモデルである「GLCクーペ」が登場すると、合わせて両車にディーゼルエンジンが加わった。
搭載されているディーゼルターボエンジンは、ひと回り下のGLA/GLBと同じ2L直列4気筒だが、GLA/GLBよりも高出力のOM654型が載せられている。
2019年10月のマイナーチェンジの際に最高出力194ps/最大トルク400N・mに出力が向上。トランスミッションは9速ATが組み合わされ、よりパワフルな走りを楽しめるように。
4WDシステムは同社独自の技術「4マチック」。GLA/GLBと違いトルク配分を可変せずに、前45:後55の比率で固定配分する。
足回りには、標準で乗り心地を快適にする「アジリティコントロールサスペンション」が、オプションでエアスプリングと電子制御バンパーを用いてさらに極上な乗り心地となる「エアボディコントロールサスペンション」が用意されているなど、悪路走破性というよりも、ドシッとした安定感のある乗り心地を重視した仕様と言えるだろう。
先進安全運転支援機能や、音声であれこれ操作できる「MUBX」なども備えていることから、ロングドライブを安全に、快適に楽しむという人にオススメだ。もちろん、雪道や砂浜も十分行ける。
2/3