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2019.08.20

ライフ

「固定観念を水に流したい」。うんこミュージアム・ディレクターが日々ほくそ笑む理由【後編】

【前編】を読む

阿部さん

現在お台場で開催中の「うんこミュージアム」をはじめ、WEBから映像・イベントまで、さまざまな企画・制作を行ってきた、クリエイティブディレクターの阿部晶人さん(45歳)。

会場 「うんこミュージアム TOKYO」の会場を彩る、極彩色の電飾。


新卒で電通に入社し、国内外の広告賞を受賞。外資系代理店で活躍するなど華々しい経歴を持つが、40歳の節目に一度仕事を辞め、アルバイト生活を始めている。

キッカケは1970年から3年に1度開催されている世界剣道選手権だった。

「大学時代に剣道のホームページを作った縁で全日本剣道連盟の委員をしていたんですが、次の世界大会こそ日本で!と招致や企画のお手伝いをしていたんです」。

決まれば日本での開催は第1回大会以来、45年ぶりの快挙。阿部さんは仕事の合間に、招致のためのボランティア活動に精を出した。

「イタリアに行ってプレゼンをしたり、夜な夜な資料を作成したり。忙しかったけど充実感がありました」。

そして阿部さんの努力が見事に身を結び、開催地は東京に決定した。しかし招致に貢献したからこそ、ここで終わりにしたくないという想いが芽生えたという。

「次はいつ日本で開催されるかもわからないし、肝心の大会本番に関われなかったら、ぜったい後悔する。でもこれ以上、仕事と並行して活動するのは限界を感じたのでスパッと仕事を辞めました」。



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