種市暁が考案、梅雨ならではの “インドアクルーズ” スタイルって!?
「お洒落であるより、格好良くありたい」と言う種市 暁さんのスタイルに本誌が注目し、“種カジ”と勝手に命名して早数年。いつもパッと見の印象は無造作なのに、なぜか格好いいから不思議。そんな彼の装いの“タネ”をムリヤリ解説してもらう企画。
ーージメッと梅雨、真っ只中。サガりません?
「嫌いじゃないですよ。外出せずノーサーフでもモーマンタイ」。
ーー種さんが休日に外に出ないなんて意外! 部屋でDVD見たり、読書したり?
「そんな日もあるけど、最近はもっぱらインドアクルーズ」。
ーー何ですかソレ?
「美術館や博物館、映画館やショッピングなど、屋内で楽しむアクティビティのことね。アイデアのインプットには不可欠なんです。僕の造語だけど(笑)」。
ーーインドアクルーズ! いいじゃないですか。
「目的地まではクルマだから濡れ対策は不要。でもパブリックな場所だからお洒落にも気遣いたい。で、リラックス感があればなおよし」。
ーー理想的ですね。
「そこでカシミヤ混の半袖チェックシャツの出番。ビッグシルエット&好配色チェックでスタイリッシュに見せつつ、気持ち良くゆったり」。
ーー半袖シャツってどこか難しさを感じていましたけど、アメカジ的チェックなら着やすそう。パンツはパイル?
「霜降りのリブ裾スウェットだとガチ部屋着になっちゃうでしょ? パイルの質感だとそうは見えない。ワイドシルエットのカットオフもお気に入り。髪のセットも面倒だからキャップを被って出来上がり」。
ーーおお、カンペキです。
「では、話題のクリムト展を観に東京都美術館へ」。
ーー駐車場、直結してないっすよ。
「え? じゃあブリヂストン美術館は大丈夫でしょ、タイヤで有名だし」。
ーー長期休館中っすよ。
「……今日は家かな」。
ーークルーズせんのかい!
「見える世界が変わった!」種さんの老眼鏡デビュー
MYKITA
シャンパンゴールド&薄色レンズで知的感&洒落感アップ。「これ、実は老眼鏡。本を読むときやダウンライトの空間ではもう手放せません。インドアクルーズの相棒です」。
種さんが人生初のメガネを手に入れるまでの顛末はコチラ! PROFILE
たねいちあきら●1972年生まれの46歳、東京下町出身。サーフィンを愛する海男。長年勤めたビームスを退社し、現在はフリーランスとしてブランドのコンサルティングやプロダクトのディレクションなどを手掛ける。種カジのこぼれネタがポストされるインスタグラム(@taneichiakira)もチェック!
山本 大=写真 髙村将司=文