レトロテイストをセンス良く。グッチに感じたクールな壊古主義
PREMIUM BRAND × DAILY STYLE
GUCCI グッチ
37.5歳から築くべき、プレミアムブランドとデイリースタイルのいい関係。そのヒントを導くフォトストーリー。
くるみボタンといなたいグリーンのチェック、フランネル素材。肩線は落ち、身幅もたっぷり、ビッグサイジング。古着屋で掘り当てたかのようなジャケットをTシャツにガバッと羽織る。無造作な格好良さを計算し、クリエイションに巧みに取り込む昨今のグッチの十八番。この感性をラグジュアリーの世界に持ち込んだことって、実はスゴいことなのだ。
落ち着いた発色が大人っぽいイエローのコットンニット。その背面には、ブランドにとって欠かせないモチーフとして幾度も登場してきたスネークが、船と波の間でエタニティパターンを巻く。
海を感じるデザインもいいし、ざっくりとした作りは肌への接触面を減らし、すこぶる心地良い。これなら確かに、ずっと着ていたくもなる。グラフィックのエタニティが示す“永遠”は、こんな気持ちまでも表している。
マルチカラーのストライプを配したコットン製のスクールジャケット。ヴィンテージライクな一着の胸には、ヘタウマなタイガーのワッペン。クールの領域に“際どさ”を持ち込むクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレの手腕。
それに倣い、中に着たシャツはあえて裾を出し、デニムにコーディネイトした。ミスマッチから生まれる新たなクールの世界との出会いである。
2/2