ケース2:ヨーコさん「3カ月間の育休を取得。家族全員で新しい生活をスタート」
続いて話を聞いたのは、フィンランド人男性のヨーコさん(33歳)。
最初は1カ月の予定だったが、最終的には仕事で何か問題が発生したら対応することを条件に3カ月の育休取得に踏み切ったという。そして実際、2017年10月初頭から2018年1月初頭までの3カ月間を子供と一緒に過ごせたそうだ。
「オムツを変えたり、お風呂に入れたりといったことはもちろんですが、授乳などで忙しい妻の生活が少しでも楽になるように頑張りました。料理を作ったり、掃除や洗濯をしたり。あとは妻が寝る時間やお風呂に入るタイミングを作るよう心がけました」。
実はフィンランドでは、男性の育休取得が進んでおり、その数字は7割とも8割ともいわれている。だからこそヨーコさんも当たり前のように育休を取得したのだが、勝手が違う日本で育休を取得するにあたり苦労したことはなかったのだろうか?
「どれくらい取っていいのか、どんな書類を提出しないといけないのかの不安もあったし、育休中の給付金をいつ、そしていくらもらえるのかも曖昧でした。ネットには情報がたくさんありますが、わかりにくいし、古い情報が混在していて迷うこともあった。結局、会社の管理部や区役所の人にいろんなことを聞いて、なんとかなりましたが……。そんな苦労がありつつも、育休を取って良かったのは、家族全員で新しい生活をスタートできたこと。産まれたての子供の成長を間近で見れるのもうれしかったですね」。
「仕事の都合ももちろん大事ですが、個人的には1カ月くらいはぜひ取ってほしいと思います」とヨーコさん。「タイミングが合わなければ、子供が少し大きくなってからでもいいのでは?」とも付け加えた。
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