OCEANS

SHARE

  1. トップ
  2. かぞく
  3. 0歳の4割超が触ってる!? オトーチャンのための子供のスマホ事情

2018.05.22

かぞく

0歳の4割超が触ってる!? オトーチャンのための子供のスマホ事情



【特集】オレが楽しいと、家族も楽しい!ーO父CHANS特別篇ー
自分と家族、双方が楽しむためのヒントを提供する本特集。今回は子供たちとスマホ利用の関係性についてリサーチ。いまの子供たちは生まれて間もないときからタッチディスプレイを駆使して遊ぶ、生粋のスマホネイティブ。どう付き合わせるのが正解なのか? アンケート調査から探ってみた。




すっかりスマホ社会となっている現代。その波は小さな子供たちにまで及んでいる。

ベネッセ教育総合研究所が0歳6カ月〜6歳就学前の乳幼児を持つ保護者を対象に実施した「第2回 乳幼児の親子のメディア活用調査」によれば、スマートフォンとの接触頻度は2013年から2017年までの4年間で軒並み増加しており、なかでも0歳児は13.9%から44.0%と30.1ポイントも増加!

0歳から何をするの?という思いも浮かぶが、低年齢化は確実に進んでおり、スマホネイティブ世代がリアルに誕生しているわけだ。

 

ネットの親和性と依存性は比例関係に


その一方で、懸念されるのが“スマホ依存症”。テレビゲームに夢中になったオッサン世代だからこそ、ゲームもネットもできるスマホに虜になる危険も感じているに違いない。

前述の調査によると、インターネットの親和性と依存性は表裏一体にあるという。スマホの普及によってネット利用が手軽にできるようになったことで、依存性も高まっているそうだ。そして、実際に約40%の母親がネット依存症に陥っており、それが子供のネット依存症にも関係している可能性もあるというのだ。

こうした事実は、子供の健やかな成長を見守りたいオトーチャンとしてはとても不安だし、できれば避けて通りたいところ。家庭でスマホ利用に関するルールを設けるなどして、適度な距離感を保つように心がけたい。

そこで6歳未満のお子さんを持つ30〜40代の男女195名にスマホ利用に関するアンケートを実施(協力:Fastask)。どのように子供とスマホの距離を保っているのかを調べてみた。

 

多くの家庭でスマホ利用のルールを設置


まず尋ねたのが「スマホを使用する際に注意している点」について。これには「使う時間を決めている」(43歳)や「子供だけにしないで、一緒に話をしながら使用するようにしている」(40歳)など、ほとんどの家庭でルールを設けている。なかでも、「使う時間を決めている/長時間使用は避ける」と答えた人は6割以上。何もルールを決めていないというのは、2割に満たない結果となった。

次に「スマホでどのようなことをしているのか」と質問を投げかけてみると、多くの父母が「YouTubeで動画を観せている」と回答。巷では“赤ちゃんが観せると泣き止む”という動画や、子供向け番組も多いため、ついつい動画を見せておいてしまう、という人も多いよう。オモチャと同じような感覚で与えている場合も少なくなさそうだ。

なお、アンパンマンやしまじろうなど子供に人気のキャラクターが登場する知育アプリを使用するとの声も少なくない。ここまでスマホ利用のネガティブな面に言及してきたが、そもそも効率的な情報摂取方法として優れており、子供の知育に活用できるのはスマホの利点のひとつ。なかには0歳から遊べるものもあるので、よく吟味して使うと良さそうだ。ちなみに、大ヒットアプリとしては次のようなものが挙げられる。

 

『タッチ!あそベビー』(AndroidiOS



シリーズ累計650万ダウンロードの大ヒット作。画面に出てくる色々なものにタッチして色や形を変化させるゲームで、小さな子供でも楽しく遊べる。しかもごはん、着替え、料理など日常生活に通じるものが題材になっているので、興味関心を育むのに役立つ。

 

『ごっこランド』(AndroidiOS


日本のApp Storeで教育・子供向けランキング1位にもなったアプリ。ごっこ遊びや知育パズルなどのコンテンツを遊べる。特にごっこ遊びは、英語の先生やお寿司屋さんなどの職業体験ができるので社会的な学びも大きい。音声ガイドがあり、操作も簡単だ。

 

『Thinkrolls』(Android/iOS)


アメリカのキッズ用アプリランキングでトップ10入り。70カ国以上のApp Storeで「Best New App」として紹介された。ボールを転がしながらステージをクリアしていくシンプルなゲームながら、空間把握能力や論理的思考力が求められるので頭の体操にも最適。

 

「物は使いよう」とはよく聞く言葉だが、スマホ自体に何ら罪はない。オトーチャンたちがルールを設けてスマートに使いこなしていれば、子供たちも自然と賢い使い方を学んでいくはず。最低限のルールを作った上でカッコいい大人としての見本を示していくことが、スマホとうまく付き合わせる一番の方法なのかも。

村上広大(EditReal)=取材・文

【参考データ】
ベネッセ教育総合研究所「第2回 乳幼児の親子のメディア活用調査」


SHARE

次の記事を読み込んでいます。