サーフィンやアロハスピリットを写すハワイアンアーティスト
また、自然豊かなノースショアでは、多くのアーティストがアトリエを構え、活動している。僕が注目しているアーティストのひとり、ジャック・ソレンさんもそのひとり。
ライエにあるジャック・ソレンさんのアトリエにもお邪魔した。
自身もサーファーというだけあって、波乗りのイラストが特徴で、サンライズやサンセットをイメージしたというピンクの色合いが目を引く。
ノースショアのライエのグラフィックアート学校を2019年に卒業したジャックさんだが、サーフィンの大会「Vans Pro Presented by HIC」でアートワークを担当したり、カカアコのウォールアートを描いたりと、活躍の幅を広げているところだ。 波乗りするサーファーと、朝夕を連想させるピンクの空がジャックさんの絵の特徴。
「サーフィンやスケートなど、自分が実際に楽しんでいる要素を切り取って絵にしている。それと絵を通じて、ハワイの文化を伝えていきたい。デューク・カハナモクをモチーフにすることがあるけど、彼のアロハスピリットを伝えていきたい。
仕事は順調だけど、忙しくて全然サーフィンに行けてなくて……。今は、週に2回くらいかな。とりあえず朝サーフィンに出かけて、ご飯を食べて9時から仕事。メールチェックをして、絵を描いて。あ、ランチにまたサーフィンをすることもあるけど」。
いやいや、それは十分やっているかと(笑)。
ちなみに、こちらのインタビューはライエの自宅兼ギャラリーで行ったが、ジャックさんの絵を購入したい方は、ハレイワのグリーンルーム・ギャラリーが便利なので、そちらに足を運んでみてほしい。「パドリングの最中、波が過ぎていくあの感じ。
あの楽しさやリラックスした感覚を、自分の絵から受け取って欲しい」と語るジャックさん。生粋のサーフアーティストだからこそ、海を愛するすべての人に刺さるメッセージを感じた。
伝説的なストアが多数存在し、実際に多くのサーファーが暮らしているサーフタウン・ハレイワ。特に印象的だったのは、皆が口を揃えて「アロハスピリット」というワードを発していたこと。
実際にフレンドリーで心優しいロコが多く、これぞハワイという雰囲気を今でも感じられる貴重な場所。ワイキキから車で1時間強、バスだと2時間以上かかってしまうが、それでもぜひ足を運んでみて欲しいイチオシのローカルエリアだ。