OCEANS

SHARE


妻が自由に使える金額をはっきり決める


では、専業主婦の妻に対して、お金の使い方でストレスを感じさせないために、夫はどんな気遣いが必要でしょうか。

妻にとってストレスに感じるのは「自由に使えるお金がない」こと。だとしたら、このお金は自由に使っていいよ、という金額を生活費とは別に決めておくと、妻のストレスが無くなると思います。

罪悪感を感じる理由をもう少し深掘りしてみると、妻が自分のために使えるお金と生活費をひとまとまりにしてしまっているから、何かとモヤモヤするのだと思います。妻が何に使ってもいい金額(お小遣い)を、きちんと話し合って決めておけば、それほど罪悪感は感じないのではないでしょうか。

いずれにしても、家計は夫婦のうちどちらかに丸投げせずに、2人できちんと見える化して管理するのがいいみたいです。

共働きの場合、財布を別々にしてしまっているので、意外と相手の収入がいくらあるのか知らない、というのは最近よく聞く話。最悪の場合、相手をあてにしていたら、お互いにまったく蓄えがなかったということもあるそう。

一方しか働いていない場合は、もともと財布は1つなので、お金について曖昧になるのを防ぐことができ、将来への蓄えも、着実に増やしていけそうです。

専業主婦だって、気分転換や自分へのご褒美は必要です。リフレッシュして前向きに働いてもらうためにも、妻が自分へのご褒美を買ったり、たまには友達とランチや飲みに行ったりするときに、夫に断らなくても自由に使えるお金を決めておいてはいかがでしょうか。

 

相馬由子=取材・文
編集者、ライター。合同会社ディライトフル代表。雑誌、ウェブ、書籍などの企画・編集・執筆を手掛ける。会社員の夫と、もうすぐ小1の娘の3人家族。ここ数年は、子育てをテーマにした仕事を数多く手掛けている。

石井あかね=イラスト ネオ・マーケティング=アンケート協力 ※調査対象:既婚子持ちの35〜45歳の女性200人

SHARE

次の記事を読み込んでいます。