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“織る”ではなく“編む”?


「基本的に、私たちはTシャツブランドとしての自負の元でほかのアイテムも作っています。コートを作る際にもTシャツとどう合わせるかが基本になるんです」 「基本的に、エイトンはTシャツブランドとしての自負のもと、ほかのアイテムも作っています。コートを作る際にも、Tシャツとどう合わせるかが基本になるんです」と久﨑さん。


—え? Tシャツなのに“編む”? “織る”ではなくて。

久﨑 編むほうが露骨に生地に良し悪しが出ます。織るのであれば、その方法でいくらでもお化粧ができてしまう。

—3枚のうち、いちばん右のTシャツも編んだ生地なんですか?

久﨑 はい。エイトンでいうキレイめなTシャツで、「超ヨーロッパ型」という位置付けです。

通称「超ヨーロッパ型」のスヴィン60/2 オーバーサイズTシャツ



スヴィン60/2 オーバーサイズTシャツ1万2000円/エイトン 和歌山にて双糸を編み立てたカットソーシリーズ。体をゆったり包み込むオーバーシルエットがデザインの特徴。1万2000円/エイトン(エイトン 青山 03-6427-6335)



—かなり上品ですね。

久﨑 目指したのは、一枚で大人が胸を張れる白Tです。

久崎さんをして「超ヨーロッパ型」と表現するこちらは、薄手ながらハリや光沢も備える。 久﨑さんをして「超ヨーロッパ型」と表現するこちらは、薄手ながらハリや光沢も備える。


—いったい何が違うんでしょう?

久﨑 5年ほど前に原綿探しから始め、綿のブレンド、糸の太さ、撚り、編み、仕上げの方法など、とにかく作っては修正の繰り返し。納得いく生地に仕上がるまでに2年を費やしました。

—それでそれで? 編み方は?

久﨑 企業秘密です。



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