ミュージシャンの人気とTシャツの価値は比例する? 狙い目は誰?
されど、Tシャツ。●これまで何枚着てきたか、Tシャツ。服としては何よりシンプルなつくり、Tシャツ。理想の一枚に出会ったと思ってもすぐに次が欲しくなる、Tシャツ。されどで探す、今年いちばんの、Tシャツ。
ニルヴァーナ、ソニック・ユース、ビョーク……今やウナギ登りの音楽系Tシャツの価値。ヴィンテージTシャツシーンにおいて人気が高いのは“誰”のTシャツなのか。
あまりにも好きすぎてニルヴァーナのTシャツ本『HELLOH?』を発行した門畑さんに、次なる狙い目ミュージシャンを突撃。目利きのヴィンテージバイヤーは、アーティスト人気とTシャツの価値の関係をどう考える?
価値あるミュージシャンを計る物差しとは?
—ちなみに今、店にあるバンドTでいちばん高いのっててどれですか? 門畑 ザ・クラッシュの「サンディニスタ」ジャケの一枚(写真上・右)と、メンバー4人のポートレイトのやつ(写真上・左)ですかね。個人的にはステンシルプリントを施したこの一枚にアガりますけど。
—ん、これは? 門畑 クラッシュのライブで使われていたスタッフTです。
—おー! でもこれ、バンド名に“THE”がついてない。 門畑 アメリカのディーラーから購入したのですが、最初は僕も気になって「本物?」ってしつこく聞いたんです。そしたら着用しているライブの写真を見せてくれて。一般販売はおそらくされていないですね。
—そういう背景にも惹かれますよね、男は。 門畑 音楽が好きだったらやっぱりそうですよね。背景だったりちょっとしたエピソードにも価値を感じますよね。こちらもそう。
—これもまた……。 門畑 プリントされているのは、1979年にシドが亡くなったときの記事です。70年代のボディなので、リアルタイムで発売されたものでしょうね。
—テロテロでスケスケになりそうですけど、欲しいなぁ。 門畑 僕ら30〜40代にとってバンドTは、ファッションであると当時に自身のアイデンティティでもありますからね。そうなり得る強いカリスマ性を持ったアーティストのTシャツは、価値もやっぱり上がります。
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