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そんな内海さんも、タップを始めて5年目になるという。前回の熊谷さんのインタビューでも触れたが、タップダンスには「一生モノ」にしたくなる魅力がある。しかし、続けられるのにはレッスンのシステムにも理由がありそうだ。

内海さんと米澤さん

「カズ タップ スタジオは、入会金(1万円)を払っていただいたあとはチケット制なんです。イントロ(初心者)クラス、基礎クラスといったレベル分けされたクラスが毎日開講されているため、生徒さんが自由に日時を選んで、自分のペースでレッスンを受けていただくシステムです。

例えば、基礎クラスではタップで使うステップの部分を知ってもらいます。そして初級クラスでは、基礎の動きをしながら振付であったり即興であったりも練習しながら、自分の表現ができるようにレッスンしています」(米澤さん)。

練習

入会金が安い! そしてチケット制(1回2500円〜)というのもありがたい。さまざまなクラスが1日5~6クラス開催されているほか、熊谷さんを始めとする著名なダンサーを講師に迎えたゲストクラスもあるということで、ルーティンに飽きることなく楽しめそうだ。そして、レッスン時間は1時間15分。筆者も体験したが、相当な運動量。技術向上だけでなく、全身エクササイズにもなる。

「ハードに汗をかけるのも良いですが、やはりタップは自分で音を鳴らせること、自分の足で音楽に参加できるというのが楽しいですね。あとは、大人になっても新しいことができるようになる、ということも新鮮で大きな歓びでもあります。1時間15分のレッスンの間はタップダンスに没頭していて、1ミリも仕事のことを考える隙間がないんです。“自分の中のゴミ箱を空にする”ことができるので、コンスタントにやっていくことで、自分の気持ち的にも身体的にも調子が良くなります」(内海さん)。

内海さん 忙しい中でも週1回は参加するようにしているという内海さん。タップがしっかりと生活のリズムを作ってくれているようだ。




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