こだわりのお裾分け。業界の目利きが選んだ小物で、夏の装いを新鮮に
ファッション業界の目利きに聞いた、自分にとってサイコーッ!の夏服。同世代が独自の審美眼でピックアップしたそれらは、我々のサマースタイルをまたひとつ有意義にしてくれるヒントになるに違いない。彼らの夏のこだわり、分けてもらおう!
「ハレル」店長 加瀬善隆さん Age 40 が選んだ
「クバチ族」のジュエリー
「今まで知らなかった歴史あるモノ作りが、装いを新鮮にしてくれる」10代の頃からアメリカ古着に囲まれて過ごしてきた加瀬さん。しかし、近年ある心境の変化が。「変わらず好きなんですが、少し新鮮味が薄れてきてしまって。そんなときに目が向いたのが、ロシアだったんです」。軍モノに精通した加瀬さんの視野にはもともと入っていた国だが、彼の食指が動いたのはなんとジュエリー。
「アメリカンネイティブものと同じように部族があり、モノ作りの歴史も長いんです」。なかでもお気に入りは、はるか昔から銀細工を代々と受け継いできた、ロシア国内に住むクバチ族という少数民族の作家のもの。「繊細な彫金や柄使いと、程良い男らしさとか、アメリカものとは違う魅力がありますね。格好はいつも通りですが、小物を変えたらすごくフレッシュに感じられたんです」。
「デラックス」ディレクター HUEさん Age 47 が選んだ
「エンダースキーマ」のサンダル
「ショーツに合わせて大人が履くのにちょうどいいデザイン」ウェスタンブーツのようなステッチをあしらったレザーサンダル「チーク」。それがここ数年のHUEさんの足元の定番。「海外のパーティに出席したとき、知り合いがタキシードでこれを履いており、その格好良さが衝撃的で、帰国してすぐにオーダーしたんです」。HUEさんにとっては、あまり馴染みのない形だったが、実際に履き始めるとこれがなかなか活躍してくれる。
「夏はショーツをよくはくんですが、ビーサンだと海に行く人みたいになってしまうし、今はあまり革靴という気分でもなくて。若い頃なら刺さらなかったかもしれないけど、今はショーツの足元として、こんなシューズが見た目も使い勝手もちょうどいいと気がするんです」。
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