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C=Connected(コネクト)

コネクトでは、Aクラスで話題になった「ハイ、メルセデス」と話しかければドライブ中の困りごとを解消してくれる「MBUX」はもちろん、どのルートのどこで充電すれば良いか、クラウド上のシステムが各情報を総合的に判断して、最適なルートを案内してくれる。今年8月にはEQCオーナー全員が利用できる24時間対応のコンシェルジュサービスもスタートするという。

A=Autonomous(自動運転)

自動運転では、Sクラスと同等となる最新のレーダーセーフティパッケージが備えられる。速度を先行車に合わせて追従、車が車線を読んで、車線内を走るようステアリングをアシストしてくれる。ウインカーを出すだけでドライバーがステアリングを操作しなくても車線変更。渋滞で止まるのはもちろん、再発進(30秒以内)も自動で行ってくれる。

S=Shared&Service(シェア&サービス)

EQCオリジナルのサービスも発表された。EQCを購入して5年間または10万kmまでの期間中であれば、同社のほかのモデルを週末借りることができる「シェアカー・プラス」サービスを、5回まで無料で利用できる。

E=Electric(電動化)

EQCは、車体下に収められた大容量バッテリーが前後に1つずつ備えられたモーターを駆動させる。実走行に近いといわれている計測方法のWLTCモードで400kmの航続が可能という実力。


……と、それぞれまだ書き切れないほど機能やサービスがあるのだが、同社のモデルの中でEQCが最もCASEを体現しているモデルであることは間違いない。



メルセデスの次の100年を担うEQシリーズ第一弾であるEQC。車業界の大改革期はまだ始まったばかりだが、この車に乗れば、かつてのカール・ベンツが作ったガソリンエンジン車のような、車と人の歴史の新たな1ページとなる予感が、ビリビリ伝わってくるはずだ。

 

籠島康弘=文

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