OCEANS

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居酒屋バイトの経験が長いキャロさんは、こんなことを言う。

「料理に合うお酒や美味しい食べ方は社長が全部教えてくれます。さらに、調理場の2人の技術がすごいから、自信を持ってお客さんに提供できるんですよ。そう感じたお店は、ここが初めて」

プロ意識に頭が下がる。確かによく見ていると「メヒカリの塩焼きは頭から召し上がってくださいね」などと食べ方のガイドまでしていた。

社長 右端が社長の石塚健史さん(46歳)。


「学生時代にラグビーをやっていたからがっしり体型です。A型看板のでっかいとうもろこしのイラストは社長作。私はメニューのあちこちに絵を描いています」

なるほど、アルファベットのAの形をしているからA型看板というのか。そんな石塚さんによるキャロさん評は「とにかく働き者。お客さんへの気配りも完璧」。

ちなみに、店名の「伊賀屋」は社長の実家が営んでいた布団店の屋号。ロゴもそのままもらってオープンしたそうだ。

屋号 社長のお父さん直筆の屋号。


箸置きは社長の奥さんが手作りしたもの。

箸置き 美しい形状と繊細な絵柄。


ホッと落ち着けるアットホームな雰囲気は、こうした部分からも生まれるのだろう。

新聞記事 トイレには常連の歯科大の先生が取材を受けた新聞記事。


サイン やくみつるとたけし軍団もご来店。


「伊賀屋」、お酒も料理も、そしてスタッフも素晴らしい。やはり名店でした。

後ろのテーブルでは福島出身らしき女性が福島弁クイズを出している。「お腹がいっぱい」は「腹くっちぃ」と言うらしい。

こちらも腹くっちぃである。そろそろお会計をしよう。

キャロさん 読者へのメッセージを書くキャロさん。


店を出るときに「美味しかった? また会えるといいですね」と囁かれた。そんなキャロさんから読者へのメッセージです。

メッセージ 確かに「愛情に満ち満ち」ていた。


 

【取材協力】
伊賀屋
住所:東京都千代田区神田三崎町2-12-8 US水道橋ビル 1F
電話:03-3261-3158

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石原たきび=取材・文

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