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これからの季節のオススメ薬膳食材


 クコの実なんてどうやって食べるの? 杏仁豆腐の上に乗ってるイメージしかないけど。

ママ 確かに摂りにくいかもしれないわね。私の中医の先生は、アメ横でキロ単位を買って、乾燥したままサプリみたいにむしゃむしゃ食べてるけど。

 そりゃハードル高すぎる!

ママ なら、朝、お粥に入れたり、ヨーグルトとかで戻すのもいいんじゃない。



 なるほどね。一見ふつーの冷奴だけど、めちゃくちゃ体にいいんだね。薬膳ってすごいなぁ。

ママ でしょ。例えば、豆腐に乗せた山芋とクコの実を、トマト、パクチー、ピータンに変えて中華風に仕上げると、こんどは「清熱解暑(せいねつげしょ)」といって、暑い夏の体熱を冷ます効果も期待できる。これからの時季におすすめよ。








<今晩の薬膳用語⑤>
清熱解暑(せいねつげしょ)=「清熱」は体の熱を冷ますことで、「解暑」は熱感、口渇、 汗出など暑熱症状を緩和する効果のこと。夏に薬膳の献立を作るときに着目するポイント。

 
 俺、今食べたいな。この次ちょうだいそれ。

ママ あなた、わかりやすいタイプねぇ。

 しかも、心なしか気分も落ち着いてきたし、筋肉痛も治ってる? すげぇわ薬膳効果。

ママ いくらなんでも早すぎよ、それ。

 


■薬膳ママ 小池美枝
アール・ド・ヴィーヴル代表。国際中医薬膳師。中医薬膳茶師。中医薬膳の講師や執筆のほか、ブランドコンサルティングやPR業務も手掛ける。かつて、某スイス時計ブランドのPRを長年務めた経歴もあり、年に一度のバーゼル ワールドでは「小池さんの手作りおにぎり」が、取材者たちの間で名物になった過去も持つ。


※なお、おばんざい屋は架空のお店です。本当にこんな店があったらなぁ。

 

山本 大=写真 髙村将司=文

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