- トップ
- からだ
- 「夏の筋肉疲労には薬膳冷奴を」薬膳ママの頭も良くなる酒のアテ
「夏の筋肉疲労には薬膳冷奴を」薬膳ママの頭も良くなる酒のアテ
カラダ笑う薬膳●まだまだ老けちゃいないけど、若くもない。37.5歳ってそういう年齢。昔と同じように食って飲んで遊んだ朝は、昔と同じようには起きられない。いろんな曲がり角で悩める37.5歳は、中医薬膳をマスターする“薬膳ママ”の店に今日も行く。この先ずっと、グッドコンディションな毎日を送るため、食って飲んで、カラダを整えよ。
都内某所。飾り気はないが、温かみのある風情。ちょっと一杯ひっかけるにはちょうどいいおばんざい屋がある。あるのは、5人ほどが掛けられるカウンターのみ。旨いってのは当たり前なのだが、ここの女将がまたヒネリが効いていていい。
人呼んで“薬膳ママ”。
この歳にもなれば起きる体のちょっとした不調を、会話で引き出した情報から、料理で和らげてくれるんだから参っちゃう。今夜も、心なしか足を引きずって歩く一番客が暖簾をくぐる。
筋肉痛、老眼、ときどきイライラ。そんなあなたに「薬膳冷奴」
男 いやぁ、参ったよ。とりあえずビール。
ママ あら、久しぶり。どうしたの? 足引きずっちゃって。
男 こないだ息子の運動会でさ。保護者参加の綱引きで張り切りすぎちゃって……筋肉やら関節まわりがここ1週間くらい痛いのなんのって。外回りしてても長いこと歩いてらんないから、すぐ喫茶店に入ってアイスコーヒーがぶ飲み。
ママ お料理、どうする?
男 そうだ、メニューメニュー。って、ママ、字がちっちゃくて見えないわ。ま、いつもどおりお任せで。
ママ 何、老眼? 最初からそうしなさいよ。
男 しっかしさぁ、最近の若いのはもう……(ブツクサブツクサ)。
ママ あら、ご機嫌ナナメ。どうしたの? イライラしちゃって。
男 飲みニケーションしようと思ったら「それってマストですか?」だってよ。フラれすぎてもう誘えないよ。
ママ そっかそっか、大変だ、管理職も。こないだ昇進したばかりだっていうのに苦労は絶えないんだね。あ、最初のアテ、とりあえず
「冷奴」でどう?
男 いいねぇ、頼むよ。
ママ でさ、そうは言っても、若い子も仕事はしっかりやるんでしょ?
男 そうだね、むしろよくデキる……俺より……っておい!
ママ わかるわぁ(笑)。でもいいじゃない、なら。どーんと若いもんにいろいろ任せちゃいなさいよ。はい「冷奴」。
男 お、山芋と……赤いの、なんだっけ?
ママ クコの実よ。
2/3