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Q.次はタープの設営。リビングスペースを快適にするコツは?


西川さん

A.オープンタープは、風向きを考えて建てると◎。

「リビングスペースとしてよく使われるオープンタープは、風が通らないと涼しくないですよね。ただ、風を思いっきり受けてしまうと、安定しないんです。

そのため、風が吹いているときは、タープが横から風を受けられるように設置を。そうすると風通りが良いだけでなく、下の生地から風が抜けていき、タープがグラグラしにくいという利点もあります」(西川さん)。

 

Q.夏キャンプは熱中症との戦いも。暑さ対策はどうする?


テント

A.標高の高いキャンプ場を選ぶに限る。

「最新のテントには、遮熱効果が高く、涼しさを感じられるものもあります。また、テントに付けられるファンなどアイテムも充実し、快適に過ごすことができます。ただ、いくら性能が良くても35度を超えるような猛暑では、テントの中やタープの下も暑くなるのは当然。

道具による対策には限界があるので、意識したいのはキャンプ場選びですね。夏は軽井沢や富士五湖など、標高が高い場所がおすすめ。標高900mの場所であれば、0mの場所に比べて気温が5.4℃ほど下がりますから。キャンプ場選びとアイテム選びは両方意識したほうがベターです」(西川さん)。

 

Q.続いて、夜の明かりについて。小さい子供が、ガスランタンなどでヤケドしないか心配。


西川さん

A.子供の手が届かない高さにすれば大丈夫!

「最近は LEDも増えていますが、雰囲気を考えるとガスランタンを選びたくなるもの。そういう場合は、高さのあるランタンスタンドに灯して、できるだけ高い位置に調節しましょう。

とにかく子供の手が届かない高さにしてあげれば安全です。しかも、高い位置でランタンを灯すと、そのぶん明るく灯せるエリアが広がりますよね。ただ、就寝時間になったら灯りを落とし、周囲のキャンパーの迷惑にならないようにしましょう」(西川さん)。

 

Q.バーナーや焚き火台は、テントからどのくらい離せばいい?


バーナー類

A.バーナー類は布地の下でなければOK。焚き火台は3.0〜3.5m以上離したい。

「テントなどの生地はポリエステルなので、火が飛んだら溶けて穴が空くか、最悪の場合、一気に燃え広がってしまいます。とにかく火元の近くにはテントなどの燃えやすい生地がないように、というのが基本ですね。

タープの下に入れている人もいますが、避けたほうが良いでしょう。火の粉が飛びやすい焚き火台は、3.0〜3.5m以上はテントから離したほうが安全です」(西川さん)。



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