今夏、ファミリーキャンプデビューを目論むオトーチャンたちへ問う。このままキャンプ場へ乗り込んで、はたしてモタつかない自信はあるか?
一家の大黒柱たるもの、妻や子供たちの前で慌てふためくような格好悪い姿などは見せられない。そのためには、最低限の知識を身につけておくことが重要だ。
そこで、「Coleman(コールマン)」のイベントにお邪魔し、オトーチャンが知っておくべきファミリーキャンプのイロハを取材。教えてくれたのは、コールマンの西川宏さんと、フードコーディネーターの三宅香菜子さんだ。
おふたりとも普段から家族と一緒にキャンプを楽しんでおり、ファミリーキャンプの現場を熟知している。それでは早速、慌てることのないよう押さえるべきポイントについて教えてもらおう。
Q.キャンプ場に到着。まず、テントはどんな場所に建てるべき?
A.寝心地&水没を考慮して、フラットな場所を。 「答えはシンプル。できるだけゴツゴツした石や傾斜がない、フラットな場所ですね。少しの傾斜でも寝にくく感じてストレスになるので、リビングスペースよりも寝床となるテントを立てる場所の確保を優先的に。
傾斜のない場所は水の動線ではないので、雨が降ったときに、小川のように水が流れてきて水浸しになる、なんてことも避けることができますよ」(西川さん)。
Q.テントの設営開始。猛烈にモタつきそう……。組み立てのポイントは?
A.基本の5ステップさえ押さえておけばOK! 「最近のテントは、ほとんどのメーカーのものが簡単に組み立てられるようになっているので安心してください。まず生地を広げる。そして、メインポールを組み立てる。ここまでがどの説明書でも最初の段階で書かれていて、もうほとんど寝られる状態です」(西川さん)。
「あとはサポートポールを組み立てて、フライシートと呼ばれる防水・撥水加工のされた生地をかぶせる。最後にしっかり固定するためにペグを打てば完成です。たったの5ステップ、10分もかからず組み立てることができますよ」(西川さん)。
「ちなみに、ペグを打つときには、ポールと同じ角度ではなく、反対側へ抵抗が生まれるように打ち込みましょう。地面に対して45度の角度で打ち込むのが、いちばん強く抵抗がかかるので良いといわれています」(西川さん)。
Q.ペグを打ち込めないような場所では、どうすれば?
A. 地面が堅いならスチールの強いペグ、砂浜では土嚢を。 「地面が堅い場所なら、付属のペグではなく、スチールでできた強度の高いペグを使うのが良いでしょう。特に富士周辺のキャンプ場は、富士の岩盤が近くにあるので堅いのです。そういった場所でも、スチールのペグとスチールのハンマーを使えば、しっかりと固定できますよ。ちなみに、砂浜のように打ち込めない場所では、ペグ代わりにスーパーの袋に砂を詰め、土嚢のようにしてあげればOKです」(西川さん)。
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