>連載「オッサンIT化計画」を読む カフェでノートを広げ、しばし過ごす思索のひとときを大切にする男性にとって、邪魔な存在となるのがスマートフォン。
メールや電話、SNSのメッセージなどを頻繁にチェックする姿は、お世辞にも格好の良いものではないが、だからといって着信を無視し続けることもできないのが、デキる男の辛いところではないだろうか。
そこでオススメしたいのが、先ごろ発売されたばかりのIT文具「
インフォ(INF10)」(キングジム/1万2000円[税抜])だ。“スマートボールペン”なる新たなジャンルの先駆けというこのガジェット。いったいどこが“スマート”なのか、実際に体験して得た感想をレポートしよう。
スマホのプッシュ通知を手元で確認できる優れもの
アップルウォッチに代表されるスマートウォッチや、当連載で以前に紹介した指輪型デバイス「
スマートリング」など、身に着けるアイテムを“スマート化”した商品は、これまでに多数登場しているが、今回紹介する「インフォ」は名前の通り、ボールペンを“スマート化”した最新ガジェットだ。
具体的には、Bluetooth経由で接続したスマートフォンに届いた着信などの情報を表示する機能を備えていて、ボールペン側からスマートフォンの操作を行えるようにもなっている。
このガジェットの最大のメリットは、スマートウォッチやスマートリングと同様に、スマートフォンを取り出さずに着信や各種の情報をチェックできること。そこで気になるのは、どんな情報を、どのようにチェックできるのかという点だろう。
電光掲示板風にメッセージ内容の確認が可能。LEDランプも結構便利
満充電の状態から、最大約12日のバッテリー駆動が可能という「インフォ」。スマートフォンからの通知は、本体のディスプレイとLEDランプ、そしてバイブレーションの3通りで確認することができる。
基本的にはディスプレイの表示から、着信の内容を確認するわけだが、ここで面白いのが情報の表示形式だ。たとえばSMSでショートメッセージが届いた場合には、送信元の氏名に加え、メッセージの内容が、電光掲示板のような流れるテキストで表示されるのである。
正直、せいぜい送信元の名前が表示される程度だと思っていたのだが、内容まで表示されるのなら、メッセージの緊急度まで判断できるので大変に便利。流れる速度も適度なので、書き物をしている最中でも意外と読みやすく、思索をさまたげることなく確認ができそうだ。
オンタイムで使うなら、会議や商談の場など、スマートフォンを取り出しにくいシチュエーションで特に重宝するはず。ちなみに、受信した通知は最大40件まで自動保存され、過去の通知もディスプレイから確認できるようになっている。
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