>連載「オッサンIT化計画」を読む 愛車を持つ男たちにとって、定期的に訪れる悩みごとのひとつがカーナビのアップグレード問題だろう。
最新機能を備えた機種に買い替えたほうが……と思いつつ、何年も旧機種を使い続けたり、もはやカーナビが意味をなさず、スマートフォンで代替させている人も多いはず。
そんな人々にオススメしたいのが、低コストでカーナビ問題をサクッと解決してくれるガジェットだ。そのメリットや使用感をレポートしよう。
有線接続またはFMラジオでスマートフォンの音声を再生
最初に断っておくと、今回紹介する「ZUS ユニバーサル HDミュージック カーオーディオアダプター」(3229円[税込])は、スマートフォンをカーナビ代わりにする人々に最も恩恵を与えるガジェットだ。
名称や形状から想像がつくことと思うが、これはスマートフォンの音声をカーオーディオ(もしくは車載カーナビ)へ転送するためのアダプター。
具体的にはスマートフォンの音声をBluetooth経由で受け取り、カーオーディオ側へは有線(AUX)またはFMの電波(周波数は76~90 MHzまで調整可能)で音声を送る役割を果たす。
国内では「FMトランスミッター」として知られるアイテムの進化版と考えてよいだろう。ちなみに本体への給電はUSB経由で行うため、使用する際には別途USBソケットが必要になる。
ドライブ時にはスマートフォンへの充電も必要になるので、できれば2個口のソケットを用意しておくとよいだろう。
ダッシュボードなどへの取り付けは、専用の粘着シートを使うと便利。ケーブルも固定できるのがうれしいところだ。
スマートフォンに触れずAIアシスタントの起動や操作も可能
スマートフォンの音声を車載機器に送る、というだけなら通常のFMトランスミッターでも用が足りるわけだが、このガジェットが優れているのは、音声転送以外の機能も備えているところ。
本体のボタンを使い、スマートフォンの操作ができるのだ。まさにココが操作性の拡張につながる。
スマートフォンで再生されている音楽の制御(再生/停止、曲送りなど)はもちろん、最大のメリットとなるのが中央のボタンを長押しすることで、GoogleアシスタントやSiriなどのAIアシスタントを呼び出せる点。
スマートフォンをカーナビやカーステ替わりに利用している人なら、この便利さがわかるはずだ。
もちろん、スマートフォンに直接話しかけてもAIアシスタントを起動できるが、音楽の再生中やスマートフォンの設置場所によっては起動コマンドを聴き取ってくれない場合も多い。
その点、ボタン呼び出しなら、確実にアシスタントが反応してくれる、というわけなのだ。
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