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2019.06.16

あそぶ

息子・娘とエキサイトできる4つのアナログゲーム、選び方のコツとは?


連載「脳が悦ぶ、アナログゲーム」
梅雨シーズン到来。アウトドア派にとっては憂鬱な季節だが、時間に余裕ができるだけに新しい愉しみを発見するいい機会。屋内でも最高にエンジョイできて、外遊びとはひと味違う“脳が悦ぶ”アナログゲームを紹介する。


前回は、子供と一緒に遊べるアナログゲームの中でも、言葉を使った「ワード系アナログゲーム」を紹介した。けれど、言葉遊びが苦手な子も少なくないし、どんな作品を選べばよいか迷ってしまう場合もあるだろう。

「小さなお子さん向けのアナログゲームは、対象年齢を確認するほか、見た目の面白さをチョイスの基準とすることも大切。ひと目で興味を持ってもらえるような、いわばオモチャっぽいキャッチーなデザインや、触って楽しめる要素があるか、といったポイントを押さえておけば、食いつきもよくなると思います」。

とアドバイスしてくれたのは、自身も一児の父であるボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFÉ(ジェリー ジェリー カフェ)」のオーナー・白坂翔さんだ。


白坂さん【今回のアドバイザー】白坂翔さん
株式会社ピチカートデザイン代表取締役社長。アナログゲーム好きがきっかけで、2011年にボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFÉ(ジェリー ジェリー カフェ)」をオープン。現在、全国に店舗を展開。メディアを通じ、その魅力を伝える活動も盛んに行っている。

 


さらに知育や情操教育に役立つ要素を持つアナログゲームなら、楽しみながら子供の成長にも役立ってくれるという。白坂さんがオススメする、小さな子供向けアナログゲームのファーストチョイスに最適な作品を4つ教えてもらった。

 

【息子と一緒なら、こんなアナログゲームがオススメ!】
ルール説明ほぼ不要! 大人も思わず熱くなる
「ピッチカー」


ピッチカー 8640円[税込]/ジェリージェリーゲームス(ジェリーオンライン https://shop.jellyjellycafe.com/)※対象年齢:6歳以上


【ココがポイント】
・「指先の器用さ、慎重さ」を養える!
・とにかくルールが簡単。小さい子供と一緒に遊べる!

【どんなゲーム?】

ゲーム風景

おはじきのような形状をしている「レースカー」を順番に指ではじき、コース上を先に3周したプレイヤーが勝ちとなる、アクション系のアナログゲーム。

プラレールのようなパーツを組み合わせ、自由にコースを設計できる点が特徴。「レースカー」やコースのパーツ類は大きく頑丈なつくりになっているので、小さな子供でも比較的安全に楽しめることも魅力といえる。

コースアウトした場合は、ひとつ前の場所まで「レースカー」を戻す、といった程度のルールはあるものの、基本的には単純なおはじき遊びなので誰でもすぐに遊べるが、プレイしてみると意外な奥深さに気が付くはず。親子で遊ぶのはもちろん、大人同士でも思わず夢中になってしまうこと請け合いだ。
【親子で遊んでもらいました!】
オトーチャンと一緒に作ったレースコースに、早くも興奮気味な露木新大(アラタ)くん(5歳)。色とりどりのレースカー(コマ)をかわるがわるテストしながら「緑色はスピードがあるけど、赤は力が強いよ!」と、自分なりの判断(本当はコマごとの差はありません)でマシンを選び、早くも臨戦態勢に。ゲーム風景「さすがにこれは、手加減してあげたほうがいいかなぁ」と、最初は余裕を見せていた啓介オトーチャンだったが、コースアウトを恐れず果敢に攻めるアラタくんの走りに、予想外の苦戦を強いられている様子。ゲーム風景「指先だけと思ってましたけど、床置きだと意外に全身を使ってしまう感じですよね。体が小さなぶん、子供のほうが小回りが利いて上手に操縦(?)できるのかも……」(露木さん)。父親と息子なんて、敗戦の釈明(笑)とともに、ゲームの感想を教えてくれたのだった。ちなみに、この後、オトーチャンのほうから再戦をお願いしていたのだった!

【娘と一緒なら、こんなアナログゲームがオススメ!】
優しい気持ちを育むのにも最適!
「雲の上のユニコーン」


雲の上のユニコーン 2376円[税込]/ハバ(ジェリーオンライン https://shop.jellyjellycafe.com/) ※対象年齢:3歳以上


【ココがポイント】
・宝石集めにプレゼントの要素を加味し「社交性」も身につく
・3歳以上対象で、かなり小さな子供でも一緒に楽しめる

【どんなゲーム?】
サイコロの目にあわせてコマを進めゴールを目指す、すごろくタイプのアナログゲーム。盤面やユニコーンのコマがとにかく可愛いので、小さな女の子ならきっと大喜びしてくれるだろう。

このゲームの大きな特徴となっているのが「クリスタル」の存在。特定のコマに止まると、ピンクのサイコロを振って出た数だけクリスタルをもらえるほか、1位になると4つのクリスタルをご褒美としてもらえることなる。つまり順位のほか、集めたクリスタルの数も勝敗の対象となるわけだ。

ここで面白いのが「プレゼント」というマスの存在。ここに止まった場合は、山にあるクリスタルをひとつ取り、誰かにプレゼントしなければならない。好きな人にあげるのか、それともクリスタルが少ない人にあげるのかの判断をすることで、優しさや社交性を育むきっかけを得ることもできるだろう。



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