「少しの余裕」は、靴下で調整
それで、サイズを微調整するための王道の手段はソックス。とくに活躍するアンクルソックは、「靴とフィットさせるための肉厚なものも揃っていますので、何種類か試してみれば、極端なかかと抜けはしなくなると思います」。
結局のところローファーは、買う際に入念なフィッティングをして、ソックスで微調整を行えば、それほど大きな問題はないようだ。
まとめると
ローファー選びのポイント
1:ピタピタではなく、普通に履いたときに、かかとから空気が自然に抜けるくらいの、少し余裕あるサイズ感を目安にする。
2:微調整はソックス(もしくはインソール)で。肉厚なものを用意しておけば安心。
これらの鉄則を肝に銘じてローファーを選べば、長い付き合いができるはずだ。
加えて、田中さんから「それでもかかとが抜けが気になる人」にオススメのローファーを教えてもらった。
ロンドン生まれの「ボードイン&ランジ」
まるでルームシューズのような履き心地の「ボードイン&ランジ」のローファーは、コンバースやバンズのスニーカー感覚でデニムやチノパンに合わせても違和感がないという。
「とても柔らかで、歩くときの足の動きに合わせてソールも柔軟に反ってくれますから、かかと抜けが気になりません。しかもソールのつま先も意外に減りにくいですから、長く愛用できます。柔らかくラクで長く履き続けられる、まさにこれから流行るであろう新世代のローファーです」。
これからの季節、恋しくなるローファー。“かかと抜け”の悩みを払拭し、楽ちんシューズの真骨頂を味わうために、基本ルールだけじゃなく、こんな新しい選択肢も知っておきたいところだ。
[取材協力]ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店03-5772-5501 長谷川茂雄=取材・文