入出力も充実。CDプレイヤーなど通常のオーディオ機器も接続可能
まずは、エコー・リンク・アンプの概要を紹介しておこう。
本体サイズは217×242×86mmと、A4用紙よりも小さいためオーディオラックやテレビ台はもちろん、デスクトップに置いてもさほど邪魔にはならない感じだ。
入出力に関しては、通常のプリメインアンプとほぼ同様。RCAアナログ入出力、光/同軸デジタル入出力が1系統ずつ搭載されており、CDプレーヤーなどのオーディオ機器を接続することもできる。サブウーファー出力も備わっているので、本格的なオーディオ環境の構築にも対応可能だ。
念のために補足しておくと、エコー・リンク・アンプにはスピーカーが付属していないので、こちらは自分で好みの製品を選ぶ必要がある。
「Alexa対応」のプリメインアンプということで、基本的にはAlexaに接続しての利用が前提となる。内蔵Wi-FiのほかLAN端子も用意されており、より安定した接続が行えるのはうれしいところだろう。
スマートスピーカーとの組み合わせで魅力を最大限に発揮する
ここで注意してほしいのが、エコー・リンク・アンプには、スマートスピーカーの機能が備わっていない点だ。
ここでの「Alexa対応」とは、ざっくりと言えば、音楽再生はエコー・リンク・アンプの担当、そして楽曲の制御を含む音声認識によるAIアシスタントの機能はスマートスピーカーが担当するという形で、2つの機器が互いの機能を補い合うという意味になる。
つまり、エコー・リンク・アンプのメリットを最大限に活かすためには、別途Echoシリーズのスマートスピーカーが必要になるわけだ。
Echoシリーズならどのスマートスピーカーでも連携できるが、エントリーモデルとなる「Echo Dot(エコー・ドット)」(写真上/5980円[税込])との組み合わせが、もっともリーズナブルといえる。
価格だけでいえば、スピーカーを内蔵しない「Echo Input(エコー・インプット)」(写真下/2980円[税抜])のほうが安価だが、こちらはあまりオススメできない。
なぜなら、この組み合わせだと音楽はエコー・リンク・アンプ経由で再生されるが、再生中の曲名を教えてくれたり、今日の天気やニュースを読み上げてくれたりするAIアシスタントが担うパートに関しては、エコー・インプットにスピーカーが備わっていないため、再生されないのである(エコー・インプットに別途スピーカーを接続すれば再生できる)。
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