配信サービスに対応したコンパクトなオーディオ環境構築には最適
ここで、すでにスマートスピーカーを使っている人ならピンとくるだろう。つまり、エコー・リンク・アンプを利用する最大のメリットは、音楽を再生したままでAIアシスタントが利用できる点にあるのだ。
スマートスピーカー単体、もしくはスマートスピーカーを通常のアンプやアクティブスピーカーに接続して利用していて、音声コマンドを使うたびに音楽が中断してしまうことにストレスを感じた経験がある人も多いはず。
そのストレスを解消するとともに、ストリーミング配信サービスに対応した高音質なオーディオ環境をコンパクトに構築できるのがエコー・リンク・アンプというわけなのである。
さらにいえば、エコー・リンク・アンプはSpotifyやAmazon Musicといったストリーミング配信サービスのアプリがインストールされた端末(スマートフォンなど)とも連携できるので、スマートスピーカーがなくても利用可能になっている。
ストリーミング配信サービスを高音質で楽しみたいだけなら、むしろこちらの組み合わせのほうに、手軽さと魅力を感じる人もいるかもしれない。
また、先ほども紹介したようにCDプレイヤーなどのオーディオ機器と接続すれば、普通のプリメインアンプとしても使うことができる。
ここまでに紹介した特徴から判断すれば、エコー・リンク・アンプの購入を特におすすめしたいのは、スマートスピーカーやスマートフォンで利用しているストリーミング配信サービスを、より高音質で楽しむために、あらたにオーディオ機器を買いそろえたい人、ということになるだろう。
一方で、すでにお気に入りのオーディオセットがある人の場合、音声コマンドによる音楽の中断が気にならなければ、エコー・リンク・アンプは取り急ぎ必要ではないといえるかもしれない。
ただし、スピーカーとの組み合わせによるとはいえ、エコー・リンク・アンプの音質は本体価格やサイズに対しては、失礼ながら予想外に優秀だった。よりコンパクトでスマートなオーディオ環境を求めるなら、エコー・リンク・アンプへの買い替えも十分にアリ、といえるのではないだろうか。
【取材協力】 アマゾンジャパン「エコー・リンク・アンプ」のページは
コチラ 石井敏郎=取材・文・撮影