OCEANS

SHARE


保育園問題は、家族の将来設計のスタート地点




そもそも保育園への入園は、目先の1年の話ではない。その後の小学校入学を見据えた家族の将来設計のスタート地点である。

入園の話は、性急な課題であるが故に、今後ありうる家族の将来の話と切り離してしまいがちだ。しかし、その場しのぎの「保活」で夫婦どちらかが一時的に犠牲を払ったとしても、数年後、幼稚園や小学校に入ることになれば子供の終業時間が早くなるため、また同じ問題が発生するのである。

結局「子供にどう成長してほしいか」という環境作りと「夫や妻の仕事観やキャリアアップの長期的な計画」とをこの機会にしっかり考え、議論すべきなのである。

今の仕事を何年頑張ると収入が増える、出世して自分で時間をコントロールできるようになる、であるとか、何年以内に貯金を貯めるであるとか、そうした自分のキャリアパスがあり、目の前の保活において「だれが、どのように妥協をするのか」それを真剣に考えてみよう。

単に「今は忙しいから無理」とあきらめるのは簡単だが、長い目で見ればこの機会に自分自身の働き方と収入のバランスを考えてみることは、将来の自分にとっても有意義だ。



3/4

次の記事を読み込んでいます。