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「海には怪物がいるんですよ!」井手大介さんが海を目指す理由
海は広くて大きいから、目指す人たちの理由も十人十色。そこで知りたくなったのは、まっとうな大人の男たちが、なぜそんなにも熱心に海を目指しているのか、ということ。各人バラエティに富んだ話から、共通していることがあった。それは幸せそうな笑顔を見せて楽しい人生を歩んでいるということ。皆さん、海を目指して、何かいいことありました?
海を愛する男たちに、海を目指す理由を聞くこの連続企画。第3回となる今回はラジオDJ・井手大介さんに話を伺った。
ラジオDJ井手大介 さん(42)
いでだいすけ●東京都出身。高校生でモデルデビューののちラジオDJの道へ。現在はFM横浜「The Burn」(土曜5:00〜8:00)、インターFM897「The Great Escape!」(日曜8:00〜11:00)にて絶賛DJ中。
「海には怪物がいるんですよ!」
本格的に釣りを始めたのは20代半ば。当時のバンド仲間に誘われて、ブラックバスやシーバス(スズキ)をルアー(疑似餌)で狙っていました。
本当の意味で海のすごさを知ったのは船釣りがきっかけ。ドジ井坂さんっていう日本初のサーフィンチャンピオンのおっちゃんがいるんです。ドジさんは海の魅力を広めるいろんな活動をしているんだけど、その一環で、子供や女性にルアーフィッシングをやってもらおうって企画があって、そこに僕が同船したの。15年くらい前。
そしたらメーターオーバーの魚が普通に釣れて。それまでブラックバスやシーバス(50cmくらい)を釣って「ウェーイ」なんて言ってたから、「海には怪物がいる!」って、結構カルチャーショックでしたね。サバやイナダ狙いから始まって、シイラなんかも釣ったり。
後に、僕のラジオ番組「The Burn」で年始の目標として「年間100目(100種類)釣る」って言っちゃったんですよ。流れで(笑)。そうなるともう「○○釣り」って限定していられないし、ルアーで釣るのかエサで釣るのかもこだわっていられない。それで一気に釣りの幅が広がりましたね。
いわば広く浅くなんだけど、どの釣りでも番組を通じてその道の名人に教えてもらえるからね。それはすごくラッキー。2017年に「和竿で釣るカワハギ釣り大会」っていうコアな大会があって、僕が優勝しちゃったの。和竿を使う人なんて物好きのじいちゃんばっかりなんだけど、そのじいちゃんたちってのがまた引き出しが多くてね。そういう先輩たちと話す機会なんてないじゃない?
でも釣りっていう共通項でコミュニケーションがとれる。海の魚の魅力と、釣りを通じて知り合う人たちの魅力。その楽しさをラジオでしゃべってるんだから、もうダイレクトに仕事に役立ってるよね(笑)。
「釣り大会で勝って楽しかった!」っていうのをリスナーが聞いてくれて、「面白そうだな、やってみようかな」なんて思ってくれたら、僕の役目は果たせたことになると思う。小難しい話じゃなくてね!
梶 雄太=写真 加瀬友重=文