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駆け出しマネー冒険者へ。これなら怖くない、はじめての投資入門
37.5歳から旅立つ、マネークエスト Vol.3誰が言ったか知らないが「人生はゲームみたいなものだ」という名言がある。確かに、人生なんて、リアルなRPGみたいなものかもしれない。実際、RPGも人生も、お金は大事だし……。この連載では、人生に困らないだけの「お金」を手にする方法を身につけるためにクリアしなければいけないミッションを「マネーRPG」と命名。マネー賢者の元へと修行に赴き、お金に困らないためのスキルを身につけていく。37.5歳、まだまだ遅くない。いざ、旅立ちのとき!
「37.5歳から旅立つ、マネークエスト」をはじめから読む 2回にわたって貯蓄する意義と具体的な方法を学び、着実にレベルアップを重ねてきた、駆け出し冒険者の我々。しかし、ただ貯めるだけでは、子供の頃から発想が変わっていないと言われても仕方が無い。30代後半の大人がマネーRPGをクリアするためには、より重要なことがある。それが「お金に働いてもらう」ことだ。
銀行に1000万円預けても、1年間の利子はたったの1000円!
日本銀行調査統計局の資料によると、米国やユーロ圏の家計における金資産構成は、株式や債券、投資信託の比率が高い。アメリカは52.4%、ユーロ圏は30.6%と日本の16.8%を大きく上回っている。日本で比率が高いのは、ダントツで「現金・預金」だ。51.5%という数字は、米国の13.4%、ユーロ圏の33.2%に比べると極端だといえるだろう。
しかし、日本のメガバンクの定期預金金利は0.01%。前回紹介した「積立定期預金」が1000万円あったとしても、1年間に1000円の利息しかつかない。これでは、お金に働いてもらうとは言い難いだろう。真面目に貯蓄することは重要だがそれだけでマネーRPGをクリアすることは難しいのだ。
そこで、注目すべきは「投資」という選択肢。おもに株や債券、投資信託といった金融商品を購入することで、値上がり益(キャピタルゲイン)や配当益(インカムゲイン)によって利益を得る行為を指す。
もちろん、金融商品の価格は状況によって上下するので、損をしてしまうこともある。誰もが名を知る大企業が経営破綻して、財務危機で大きく株価を下げたりしたニュースを記憶している人も多いだろう。これが、「投資=怖い」というイメージにつながっているのかもしれない。しかし、これは株式投資の話だ。
ベテラン・ファイナンシャルプランナーでマネー賢者であるカン・チュンドさんによれば、「株式投資は自ら企業を選んで購入、運用しなくてはいけません。財務状況や将来性など調べることも多く、初心者が知名度や噂だけを頼りに買うと、失敗することもあります」とのこと。投資といえばまずは株を連想するが、実はある程度の金融知識が必要なのだ。
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