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里帰り中は、夫の子育てトライアル期間


まず、オトーチャンズたるもの妻の里帰り中はできるだけ帰省先に足を運び夫の存在感を見せておきたい。存在感とは、妻はもちろん先輩ママに向けての存在感でもある。

出産後、お風呂に入れたりおむつを替えたりといったルーティンがすでに始まっているのだが、夫は妻の帰省先を訪れたときにやるべきことは、この”予行演習”である。自宅に戻ってきてから、こうしたケアをおぼつかない手でやろうものなら妻の失笑を買うだけ。帰省先であれば、先輩ママの温かい指導の下、手取り足取りケア方法を教えてもらえるだけでなく、育児に積極的な姿勢を妻方家族にアピールすることにもなる。可愛い我が子を見て浮かれている場合ではないのだ!

自宅にいる期間中もやることはある。実際、ひとり暮らし状態なのだが、妻と我が子が自宅に戻ってきてからも、ある意味ひとり暮らし状態がつづくと考えたほうがいい。生後3カ月以内であれば、基本的にはあまり赤ちゃんを外には出さない。妻の体調も不安定で、家事や炊事をこれまでどおりこなせるとは限らないのである。だから、里帰り中は家事や炊事が自分だけでどこまでできるかを試しておくにはいい機会だ。散らかし放題、洗濯物貯め放題だったとしたら、3人の暮らしが始まっても自分は同じように振る舞い、ただただ家族の足を引っ張る存在に成り下がると考えたほうがいい。

さらに事務手続きも沢山ある。第1回の心得の通り、出産後も夫は妻の秘書たるべし。出生届や各種保険手続き、取得するのであれば育児休暇の申請、かかりつけの病院の選定や、必要なものを買い揃えるなどなど、妻をサポートする業務は無数にある。妻が帰ってきたときに安心して夫を頼りにしたくなるような環境作りをやっておくのがスマートなオトーチャンズといえよう。



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