“ワニ”のロゴで知られるラコステには、昔からお世ワニなってきた。しかも、年代ごとにタグが微妙に違ったりするから、それを発掘しに古着屋を巡った人もいるだろう。それが今回、復刻するとあっては、当時を知る人はもはや、黙ってはいられないはずだ。
時代を映してきた“ワニ”の変遷をおさらい!
●右上から時計回りに1万4000円、1万4000円、1万4000円、1万6000円、1万5000円、1万5000円/すべてラコステ今年で創業85周年を迎えるラコステ。お馴染みワニマークのポロシャツは、もともとはテニスウェアである。その後ゴルフやヨットにおいても支持され、スポーツシーンに欠かせない存在に。
その一方で、ファッションアイコンでもあり続けた。このたび年代ごとに復刻された記念ポロを見ればわかるとおり、それぞれに時代性が表現されている。創業時のクラシックな’30Sモデルに襟のとがった’70S。ポップアートを感じさせる’90Sなどは懐かしくもある。また2000年以降は、クリエイティブ・ディレクターを迎えてファッションへのコミットメントを強めてきた。
今の風を感じつつも、あの頃の記憶まで呼び戻せる。なんとも我々には楽しいコレクションなのである。
’30S

’70S

’80S

’90S

’00S

2018
スポーツとファッションの融合がますます盛んな昨今。ただ、今回の新作を見るにつけ、そのオリジンはラコステにあったと改めて思うのである。
中村利和(BOIL)=写真 松本有記=スタイリング