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iDeCoを利用すれば、より効率的に貯蓄ができる!


積立定期預金を決意して、またレベルがひとつ上がったところで、賢者からボーナスが与えられた。「せっかくなので、さらに得する裏ワザを伝授しましょう。それが、iDeCo(イデコ)の利用です」とカンさん。iDeCoとは、自分で準備する私的年金である「個人型確定拠出年金」の愛称だ。

iDeCo公式サイト(https://www.ideco-koushiki.jp/)※この画像はサイトのスクリーンショットです


「iDeCoは、年間に決まった額で自らが選んだ投資商品を購入して、将来の私的年金を準備するものです。自営業や会社員によって、年間に購入できる額に違いはありますが、国民年金を払っていれば、誰でも加入できます。投資商品というと、ちょっとハードルが高いと感じるかもしれませんが、実は積立定期預金でも利用できます」。

でも、積立定期預金なら別にiDeCoじゃなくてもよいのでは?

「いえいえ、iDeCoには税制優遇があって、積み立てた掛金は、全額が所得控除の対象となり、所得税と住民税が軽減されるのです。例えば、所得税率が10%で年間27.6万円の掛金があれば、所得税と住民税あわせて、5万円以上の節税になります。貯蓄に回したり、臨時の出費に使ったりできますよ。ただし、私的年金という性質上、60歳までは引き出せません。通常の積立預金にプラスアルファ、という位置づけで考えてください」。

なるほど。貯蓄を仕組み化して、税制優遇の制度なども活用すれば、思った以上に努力をせずともお金が貯まるというわけだ。

しかし、ただ貯めるだけでは、マネーRPGをクリアすることはできない。ミッション3からは、ついに「資産運用」の旅を始めよう。貯蓄の次はお金に働いてもらいつつ、より強大に育てるのだ。つまりは、お金があなたの相棒になると考えればいいだろう。

まずは、資産運用の第一歩、株式投資の極意を賢者が伝授。「株=ギャンブル・怖いもの・面倒くさい」というネガティブイメージを持っている人もいるかもしれないが、初心者でも始められる、怖くない株式投資についてアドバイスするぞ。ミッション3を乞うご期待。

 

【今回のマネー賢者】
カン・チュンド
晋陽FPオフィス代表。資産運用に特化したコンサルティングを手がける。自所セミナー回数は200回を超え、東京証券取引所、野村證券、松井証券、SBI証券など多数の講演実績を持つ。日本経済新聞、週刊ダイヤモンドなどへのメディア出演も多数。著書に毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術」(明日香出版社)など。

コージー林田=取材・文


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