OCEANS

SHARE

2022.02.26

ライフ

「ペンドルトン」が生まれた町ペンドルトンの、古き佳きアメリカが残る6つのスポット

当記事は「SUiTE」の提供記事です。元記事はこちら



ポートランドのあるオレゴン州の町「ペンドルトン」。あのペンドルトンはこの地名に由来していた。ポートランドの魅力を伝えるシーズナルメディア『SUiTE』よりこの地ならではのデスティネーションを紹介。

ポートランドから東へわずか200マイル(約321キロメートル)。ペンドルトンはオレゴン州の町で、独特の雰囲気がある。

オレゴン州といえば、ポートランドのフードカート(屋台)にバンガロー、アメリカ松の森を通って太平洋へと注ぎ込む荒々しい河川、冷たい岩肌に打ち付ける波を思い浮かべる人が大半だろう。

だが、これはオレゴン州のうち、西側の3分の1のイメージでしかない。広大な陸地である残りの3分の2は、まったく異なる姿をしている。

ポートランドから約70マイル(約112キロメートル)のカスケード山脈の東にあるのは、広大な高地砂漠だ。どこまでも空が広がり、吹きさらしの山肌には、ところどころにヨモギが生えているだけ。

オレゴン州の東部は人口も少なく、今もありのままの美しい自然と野性的なカウボーイ文化が守られている。

この地域の雰囲気を味わうには、州内で屈指の特徴を持つペンドルトンが打ってつけだ。さぁ、見所へ案内しよう。

① HAMLEY & CO.


ビーバートンにナイキができるまで、オレゴン州随一の会社といえばペンドルトンのハムリーだった。乗馬の世界では、1世紀以上前からハムリー製の手作りロデオ鞍(現在は約5000ドル)が最高品とみなされている。

同社の代名詞は革新性であり、ハムリーの開発した機能には今や定番となっているものも多い。ウエスタン鞍の前後に見られる「形状に沿った」突起もその一例だ。



拠点はペンドルトンの中心街にあるBFレン・ビルディングで、これはJ・J・ハムリーが1905年にオレゴン街道沿いで初めて店を開いた建物とまったく同じである。その後、年月を経て所有者が変わり、業態の幅も広がっていった。

現在は、薄暗い高級ステーキハウスや、その隣にあるウエスタン用品の販売店も経営している。



HAMLEY & CO.
30 SE Court Ave.
hamleyco.com


② THE PENDLETON WOOLEN MILL & RETAIL STORE

あまり知られていない話だが、白人が西部に移住した時代、牧場主同士で血なまぐさい争いが起きた。牛飼いと羊飼いが戦い、多くの死者が出たのだ。



オレゴン州東部はかつて養羊で栄えた土地であり、「ペンドルトン」という地名にも「羊毛の毛布」という意味がある。この命名に寄与したのは、南北戦争中に創業したペンドルトン・ウールン・ミルズだ。



同社は20世紀まで創業者の子孫が経営を続け、今も先住民の雰囲気が伝わる鮮やかな縞模様やカラフルな柄の毛布を製造している。

毛布を作るペンドルトンの工場では、織機の操作を見学できる無料ツアーがあり、町の歴史がわかる小型資料館も案内してもらえる。

さらに、工場内にある販売店では割引価格で商品を購入できる。



THE PENDLETON WOOLEN MILL & RETAIL STORE
1307 SE Court Pl.
pendleton-usa.com

③ STAPLEMANS BOOTS

ペンドルトンには製造業の文化が根付いていて、ポートランドと同じく、至るところに活気が溢れている。



毎年ロデオ大会が開催されるため、町は大勢の観光客で賑わい、土産物を買い求める人も多い。中心街の大通りには帽子や革製品の店が立ち並んでいる。



なかでも一番人気の店はステイプルマンズブーツだ。店主のリチャード・ステイプルマンさんが、顧客に合わせて一生もののカウボーイブーツを手縫いしてくれる。

STAPLEMANS BOOTS
7 SE Court Ave.
staplemans.com


2/2

次の記事を読み込んでいます。