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高次元でデザインと実用性が同居

フォトグラファーとして独立してから初めて車を購入して以来、ずっと変わらず乗り続けているのがフォルクスワーゲンのゴルフ トゥーランです。現在乗っているので通算3台目。現行モデルです。

昔から筋金入りの車好きというわけではなかったのですが、小さい頃からワーゲンといえば“ワーゲンバス”というイメージが強かったんです。そしていつか大人になったら……と憧れを抱いていましたが、いざ仕事で独立し、家族もできて車の購入を検討したときに、やっぱり利便性だったり、安全性を優先することになるんですよね。

家族みんなでゆったり乗りたいし、仕事のときには機材もたくさん積みたいし。ただゴルフ トゥーランに限らず、フォルクスワーゲンにはかつての憧れや実用面の利点だけでなく、実はデザイン的な魅力も感じているんです。

まずは個人的にはエンブレムが格好いい。エンブレムこそ車の顔。なので自分のなかでは最も重要なポイントのひとつ。あと、基本的に僕は古い車よりも現行車を乗り換えるタイプで、時代やトレンドを加味した現行のデザインに惹かれることが多いんです。

そのなかでフォルクスワーゲンは毎度ワクワクさせてくれる。それこそアルテオンのような、現代的でスポーティなデザインは最高。シューティングブレークなら積載量も問題ないですし、快適な乗り心地にきっと家族も大満足でしょうね。
フォトグラファー
伊藤元気

ファッション雑誌や広告を中心に活動するフォトグラファー。また著名なアーティストや女優などのポートレートの撮影なども得意。愛車はトゥーラン一筋の自他ともに認めるワーゲンフリーク。

 

これぞ、ザ・ドイツ車

シューティングブレーク。まぁ、この単語を好んで使っていた時代の英国貴族が、現代のそれを目撃したとして「格好いい」と思うかどうかは定かではありませんが、セダンじゃ狩り用の荷物が積めないし、かといってバンじゃ格好悪いし。そこでシューティングブレークが生まれた。

現代のそれはおもにジャーマンブランドが好んで造っています。フォルクスワーゲン アルテオンもそのひとつ。アルテオンといえば今やレアなミッドサイズの4ドアクーペ。これのルーフを延ばしてシューティングブレークとしたわけですが、これがなかなかスタイリッシュ。幅の広さと屋根の長さのバランスがいい。

そんなカタチが、まじめなブランドイメージとミスマッチ?かと思いきや、根はまじめだけどミーハーっぽさもあるというほうが今の世の中モテるはず。芯があって賢そうな。決して上っ面だけではない。

アルテオンの走りはまさにそう。マイナーチェンジしてからというものの、以前感じた硬さも取れ、安心のソリッド感と程良いフラット感を味わうことができる車になった。ザ・ドイツ車である。

本来ジャーマンカーの得意分野だったけれども、最近それを上手に表現できるモデルがめっきり少なくなっています。アルテオンは間違いなくそんな一台。だから昔からの車好きで、ドライブフィールに一家言あるような方も好んで買っていかれるのでしょう。あとはコレに何を積んで遊びますか?
モータージャーナリスト
西川 淳

フリーランスの自動車“趣味”ライター。得意分野は、スーパースポーツ、クラシック&ヴィンテージといった趣味車。愛車もフィアット500(古くて可愛いやつ)やロータス エランなど趣味三昧。

 


野村優歩=文

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