③『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』 (原題)
2022年夏、全国超拡大ロードショー。©︎ 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
【あらすじ】
「ジュラシック・ワールド」シリーズ最新作でシリーズ3部作のラスト。これまでのジュラシック作品には登場しなかった新種の恐竜が登場するというが、そのストーリーはほとんど明らかにされていない。映画公開に先立ちYouTubeで公開された5分以上に及ぶプロローグ映像は必見。
VFXという歴史の最先端を体験ができる映像
最後に紹介したいのはスティーブン・スピルバーグ製作総指揮の
『ジュラシック・ワールド/ドミニオン』です。
5分半のプロローグ動画がYouTubeで公開されているので、それを観てもらえればわかりますが、映画の歴史の縦軸にあるのって、やっぱりCGの進化とVFX(ビジュアル・エフェクツ)の進歩なんですよ。
『ジュラシック・ワールド』シリーズこそ、
1993年の1作目からVFXの歴史とともに歩んできた作品です。制作費は約63億円と高く、興行収入は明らかにされていませんが1000億円超えと言われています。
で、これが
ジュラシック・ワールド3部作のラストっていうことで、ぜひ観てほしいですね。VFXの映像が本当にすごくて、映像を楽しむ体験っていうのが絶対にあるので。
本当は『ER救命救急室』になる予定だった!?
©︎ 2021 Universal Studios. All Rights Reserved.
映画一本を作り上げられるのって、本当に奇跡に近いんですよ。
『ジュラシック・ワールド』も実は映画化される予定はなかったんです。スピルバーグのある思いつきで急に映画化が決定したとか。
どういうことかというと、マイケル・クライトン原作の『五人のカルテ』という小説を映画化するために、スピルバーグとマイケルが一緒に打ち合わせをしていた席で、「最近、どんな小説を書いてるの?」っていうひょんな質問から事件が起こるんです。
マイケルは当時、『ジュラシック・ワールド』の原作になる小説を書きはじめていて、「実は恐竜のね……」っていう話にスピルバーグが食いついて大興奮。「『五人のカルテ』より、そっちの方が絶対面白いよ!」っていう話から映画化に至ったという珍エピソードがあります(笑)。
スピルバーグの直感だったんでしょうね。マイケルはスピルバーグが監督をやることを条件に映画化を許可。だから、
スピルバーグは必ずこのシリーズの全作で製作総指揮に就いています。マイケルとの約束なので。
で、『五人のカルテ』がどうなったかというと、のちにアメリカで大ヒットしたテレビドラマシリーズ『ER救命救急室』として誕生しています。ジョージ・クルーニーが知名度を得た代表作ですね。結局、世の中に2つの大作が生まれたわけで、マイケル・クライトンが天才ってことなんですけどね(笑)。
◇
満を持して公開されるハリウッド大作映画3本。コトブキさんのエピソードトークに心奪われ、待ちきれずに予告編を観るとその迫力にじっとしていられなくなった。
コトブキさんが掲げる座右の銘「EXPERIENCE THE MOVIE」。これは劇場で体験するしかなさそうだ。
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