OCEANS

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そんな町田さんの趣味は海外旅行。これまでに行った中では、モロッコがとくに良かったという。
「民族がぐちゃぐちゃで、街のあちこちからいろんな音が聞こえてくるんです。人も自然も砂漠の方と海の方が全然違うのが面白かった」。
首都・マラケシュで気になった風景。
また、タジン鍋を筆頭にどの料理も本当に美味しかったそうだ。
タジン鍋はこのような形状の素焼きの鍋で調理するのが特徴。
さらに、意外なことに町田さんは登山好きだった。
「思い出深い山ですか? 4、5年前に元同僚と登った北アルプスの立山でしょうか」。
おっと、3000メートル級の山じゃないですか……。
「景色が最高なのはもちろん、山って人工物がないじゃないですか。文字もない。ふだんの仕事と真逆の世界なのが楽しいんだと思います」。
古来より信仰対象の神々が宿るとされる立山連峰。
さて、今回の取材では「街歩きのコツを教えてほしい」という依頼をしていた。編集部の近所、御茶ノ水、神保町エリアを巡りながら話を聞くことにします。
「街歩きのコツというか、なるべくスマホは見ないようにしています。検索することはありますが、知らない街とかは先入観を持たずに歩きたい。目の前に見えるものに集中するんです」。
石碑の前で町田さんが立ち止まる。
「御茶ノ水という地名の由来が書いてあります。江戸時代に湧水が出て、お茶を入れる際にその水を使ったからだそうですよ」。
この石碑はJR御茶ノ水駅のすぐ近くにあります。
駅前では缶詰を販売する軽トラックを発見した。
「日本一の缶詰売り場!」という威勢のいい惹句。
「そうそう、あのベンチを見てください。11月号の『神田・神保町特集』の企画を考えているときに目に入ったんです。この辺りは個性的なベンチが多いなと思っていて、それがきっかけで『街のおもしろベンチ観察記』という記事ができました」。
ネタは街中に転がっている。


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