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2021.12.30

ライフ

『散歩の達人』編集部で働く看板娘が、街歩きの極意を教えてくれた

「弊社の看板娘」とは……
交通新聞社が発行している月刊誌、『散歩の達人』。テーマは首都圏の街の“深掘り”。で、徹底的にロケハンをしたうえで取材依頼をする姿勢がウリだ。ここの編集者の「2万歩を超えると街が見えてくるんです」という言葉が忘れられない。
今回訪れたのは、御茶ノ水にある編集部。
皆さん、忙しそう。
最新号は「近場のいい温泉」。僕は自宅のマンションに温泉の宅配を頼むという記事を書いた。
その前の号は「神楽坂・飯田橋特集」。
というわけで看板娘、いきなり登場しますよ。

看板娘、登場

「よろしくお願いします〜」。
こちらは編集部員の町田紗季子さん(29歳)。いわゆる、街歩きの達人だ。
町田さんは大学を出て新卒で交通新聞社に入社。2年間の広告営業を経て、2017年から現職に就いた。
「編集部員は4人しかいないので、毎号、30ページから40ページぐらいを担当します。最初の頃は右も左もわからなくて、たくさん失敗しましたが、あまり引きずらずに、その経験を次に生かすつもりで毎月作っています」。
おっとりとした癒し系の喋り方だ。具体的な仕事内容も教えてください。
「例えば、最新号では厚木にある元湯玉川館という温泉旅館を見開きで紹介しました。すごく栄えている厚木駅前からバスで30分ぐらいの距離に自然豊かな場所があってびっくりしました。自分の足でいいなと思う場所を見つけて読者に提案するのが私たちの仕事です」。
取材・撮影が終わると編集者は特集全体の大ラフを引く。掲載は10、11ページ。
写真を配置し、記事の文字数を決める。
この大ラフからさらに緻密なラフを作り、原稿と写真をデザイナーに送ると下のような誌面が完成する。
明治時代から文人墨客に愛されたという風格が伝わってくる。
「11月号は神田・神保町特集を担当しました。神保町には竹尾という紙の専門店があるのですが、60回以上続くロング連載の『おやつマニア』のページでは、竹尾で買ってきた紙を敷いて地の色にしているんです」。
一般のお客さんとしてずっと通っていて、今回初めてお店を紹介できたという。
なるほど、紙の質感がアクセントになっている。
「あと、現在準備中の2月号は日本酒特集なんですが、酒蔵の社長に杉玉の作り方について教えてもらいました。『完成品は持ち帰っていいよ』とのことで、今編集部にぶら下がっています(笑)」。
苦肉の策でこうなった。
なお、町田さんを推薦してくれたのは編集長の土屋広道さん(49歳)。御社の看板娘はいかがですか?
「真面目な性格なので、1年目、2年目はキャッチも含めて、ちょっと硬い誌面が多かったかな。今はもう立派な編集者です。英語が堪能なのでスペルをチェックしてくれるのも助かっています」。
仕事のやり取りは真剣そのもの。


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