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2022.01.02

全改良された三菱・アウトランダーPHEV。“遊び人”に嬉しい進化ポイントまとめ

電気自動車で海や山に遠出するのはまだ不安。けれど地球のことも考えなくちゃ、という課題への解答のひとつがプラグインハイブリッドという選択だ。
2つのモーターで4輪を緻密に制御して雪道から泥濘地、砂地までこなし、折からの脱炭素化へ向けた追い風も受けて同社の主力モデルへと成長した。写真はアウトランダーPHEVの最新型。
そんなプラグインハイブリッドの代表格といえば、2013年に三菱アウトランダーに追加された「アウトランダーPHEV」だろう。
2021年12月にフルモデルチェンジして登場した新型は、従来通り2.4Lガソリン+2モーターという構成。ただし、それ以外のすべてが刷新されている。

新型はより大きく、より長く、より多く

全長4710×全幅1860×全高1745mmは従来型と比べて全長+15mm、全幅+60mm、全高+35mmに。
ルノー・日産・三菱のアライアンスで新たに開発されたプラットフォームが採用され、ボディサイズはちょっぴり拡大。
モーターは出力がアップし、バッテリー容量も拡大されてバッテリーのみ、つまり電気自動車としての走行距離は57.6kmから83〜87kmまで延びている。普段の通勤や買い物だけなら電気自動車として使えるだろう。しかもガソリンタンク容量も増大しているので、トータル航続可能距離も延びて、より遠出がしやすくなった。
また、アクセルペダルだけで加減速ができるモードが設定され、アクセルとブレーキの踏み替えが減るため疲れにくいし、雪道でブレーキを踏まなくても減速できるから安心感も高い。
つま先をかざすだけでバックドアが開閉する機能は一部グレードを除いて標準装備。
また路面状況などに応じて任意に選べるドライブモードは4つから7つに増えた。
晴れた舗装路ではターマック、濡れて滑りやすい路面や砂利道などはグラベル、雪道はスノー、泥濘地や雪道などはマッド、という具合に走行シーンに即して選びやすくなった。
直線基調で一気にモダンになったインテリア。スマートフォン連携ナビゲーションシステムは標準装備。
さらに旧型にはなかった3列7人乗り仕様も設定された。
7人乗りは旧型ではガソリン車にしかなかったが、これからはPHEVでもいざというときに友達や両親を乗せていけるように。ちなみに、10月末から受け付けていた予約者の約8割が7人乗りを選んでいるそうだ。
運転席&助手席シートヒーターやステアリングヒーターは標準装備。冬山でも快適に運転できる。
安全運転支援機能も進化。
従来のe-Assistに加えて、新型ではMI-PILOT(マイパイロット)が採用され、高速走行時に先行車の速度に応じて自動追従するアダプティブクルーズコントロールには、ステアリング操作も含めて車が制御してくれるようになった。
渋滞時でも停止後約30秒以内なら自動発進してくれる。つまり遊び疲れた帰り道がより楽になる。
3列目シートは床下に収納すれば、7人乗りを選んでもリア空間は大容量。ラゲッジには従来通り100V・1500Wのコンセントが備わり、コーヒーメーカーやホットプレートが使える。
三菱がこれまで培ってきた4輪制御や電動化技術の粋を集めたフラッグシップであり、パジェロ+ランサーエボリューション+i-MiEVの進化型。
あらゆる面で改良された新型アウトランダーPHEV。電動化へと向かう過渡期の今、冬も夏も遊びに忙しい大人の最適車と言われるのも納得だ。すでに愛用しているあの人も、これは乗り換えたくなるかもしれない。
 
籠島康弘=文


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