OCEANS

SHARE

「スタッフが商品企画を提案できる」という強み

この独特なキルティングパターンもモンベルの真骨頂。
「モンベル特有の構造も大きな強みのひとつです。例えばプラズマ1000 ダウンジャケットには、冷気が侵入する『コールドスポット』となる縫い目を大幅に減らすキルティングパターンを採用していて、保湿性と軽量性をさらに高めています」。
さらに、長井さんは次のように続ける。
「モンベルは『シングルキルト構造』『ボックス構造』『三枚差し構造』という3つの縫製技術を用途によって使い分けているんです。
出典:モンベル
例えば、表地と裏地をつぶして縫う『シングルキルト』は、ダウンの偏りを防いで保温効果、軽量・コンパクト性を高めます。
『ボックス構造』は、ダウンのロフト(かさ)を活かし、ダウンの保湿性能を最大限に引き出す構造で縫製する技術。『三枚差し構造』は、ボックス構造に表地をもう1枚加えた3枚の生地で、温まった空気を逃しません」。
冬季アクティビティから普段使いまで、用途合わせて選べる豊富なラインナップも魅力だ。
数多くのヒット商品を生み出してきた背景には、モンベル独自の「全スタッフが商品企画を提案できる仕組み」がある。
「実際にスタッフのアイデアを商品化して、ヒットしたものも数多くあります。僕らスタッフもみんなアウトドア好きなので、商品を実際にフィールドで使ってフィードバックするのも日常茶飯事。そういう『自分たちの欲しいものをつくる』という考え方も間違いなくモンベルの強みですね」。
「知ってホッとする冬服大全」とは……
知った気でいたけれど、実はそこまで知らなかった冬服のコト。そこで、各ブランドやショップへ取材を敢行。冬服知識の不足分を補うビタミン剤として活用してもらえたらこれ幸い。
上に戻る
伊藤恵一=写真 菊地 亮=取材 ぎぎまき=文 


SHARE

次の記事を読み込んでいます。