ラルフローレンの古着は大人たちにちょうどいい
原® 平子さんは今、どういう目線で古着を楽しんでいるんですか?
平子 “復讐”、ですね。
原® 復讐!?
平子 若いときはヨダレを垂らすほど欲しかったけど、やっぱりお金がなかったので買えなかった。そんな当時の復讐心で買っていますよね。
原® ちなみに、このお店の中で一番“復讐”したいアイテムはどれですか?
平子 どれかなぁ。そういえば、ラルフ ローレンの古着を品良く着ている同級生がいたんですよ。10代の頃は、「ラルフはもっと年上の人が着るもんだ」とばかり思っていたのに、すごい似合っていました。案の定、 彼はすごいモテましたね。
原® ならば、ラルフ ローレンに復讐しましょう。ラルフ ローレンの古着はありますか?
蒔田 こちらのガウンなんかはいかがでしょう。
平子 このあたりは今の年齢なら着られそうですよね。昔だったら背伸び感が出ますけど。
原® まさに品があっていいですよね。
蒔田 白Tやデニムとも合うと思います。
平子 あまり攻めすぎない感じでね。足下はオールデンをはいて、もう完璧じゃないですか。こういうのをサラッと羽織れる大人になりたいですね。
原® 羽織ってみますか。
平子 いいですか? 今日のインナーと絶望的に合わないかもしれないですけど。
原® 似合いますね!
平子 佐川急便になってないですか?
原® インナーが(笑)。ちなみに、この辺りの相場はどんな感じですか?
蒔田 ここ数年で随分上がりました。柄によってはすごい金額になる場合もあります。人気の柄だと15万円とか。
原® ちなみに、このお店で一番高いモノは何なんですか?
蒔田 一番かどうかは別にしてこれはどうですか? アンディ・ウォーホルのデッドストックのTシャツで、7万8000円です。
原® おー、すごい!!
蒔田 キャンベル缶、またはウォーホル単体なら見ると思いますが、Tシャツ一枚に両方が描かれるというのはなかなか珍しい。’87年のコピーライトも入ってますし。当時は普通に売られていたと思いますが、今ではこんな金額になっています。
平子 下手したら投資になりますよね。
蒔田 そうですね。Tシャツもここ数年、すごく値段が上がっています。それこそバンドTは、当時3000円で売られていたニルヴァーナのTシャツが50万円になっていたり、モノによっては100万円のものもあります。
平子 ほー!
原® 平子さん、実家にニルヴァーナのTシャツないですか。
平子 うちの親父が着ていたやつ、ニルヴァーナかな。って、親父着てたらやばいでしょ(笑)。
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デニムやヴィンテージ品をたっぷりと堪能したあとは、冬服を探しに「ザ・ノース・フェイス」を訪問。次回に続く。
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