ディテールに宿る「引き算の美意識」が現代の感性にフィット
ここからは「シリーズエイト」をモダスポたらしめる、デザインの細部にクローズアップして見ていこう。
ラインナップは、力強さと大胆さを兼ね備えた「870 メカニカル」、鮮やかさと艶やかさを持つ「830 メカニカル」、その他スタンダードモデルとして「831 メカニカル」の3種類が用意されている。
いずれも、エレガント、ドレッシー、トラディショナルなどの形容詞で紹介される時計とは個性を異にするものだ。
まずは時計の顔つきからチェック。
堂々と時を刻む太い針とインデックスは派手な装飾を控え、視認性を向上させている。3時位置のデイト表示も非常にシンプルだ。
ポイントは、余計なものを削ぎ落としている分、最短距離で情報を届けてくれるという点。垣間見えるのは、旧シリーズから継承するデザインテーマ「引き算の美意識」だ。
続いて注目するのは、ヘアライン×ミラー仕上げを施した2体構造のベゼルと、ソリッドなケース、さらに直線と面で構成されたバンド部分。
いずれもシンプルでありながら重厚感のあるデザインを表現している。多面的な構成が光の陰影をグラフィカルに映し出し、手元の所作に応じてさりげなく表情を変化させるのがいい。
こちらはケースを横から見たアングル。「830 メカニカル」と「831 メカニカル」には立体的なりゅうずガードが装備される。衝撃などからりゅうずを保護するという実用性を追求しつつ、スタイリッシュなデザインが光る。
ビスで留めたような演出も遊び心を感じさせるポイントだ。エッジの効いた金属感はシリーズを通して共通のエッセンスとなる。
シチズン「シリーズエイト」の詳細はコチラ 3/3