腕時計においては“日陰の身”とされがちなベルトだが、ここ数年でその品質は飛躍的に向上し、もはや主役級の存在感を放つものまである。
ならば! と、ベルトを主軸に腕時計を選んでみた。
APPLE×HERMÈS アップル×エルメス
アップルウォッチ エルメス Series7 / ≪サーキットH≫ シングルトゥールストラップ
2015年から始まった心躍るコラボレーションの’21年版。モチーフになっているのは、エルメスの名作ジュエリー「シェーヌ・ダンクル」だ。
最高品質のヴォー・スイフト(雄仔牛)ストラップにはそれを彷彿させるリンクモチーフを大胆かつグラフィカルに描いた。それに呼応する特別なダイヤルデザインも登場し、身に着ければ、まさにジュエリー感覚で楽しめる。
異分野のトップリーダー同士によるハイセンスなクリエイティブを享受すべし。
BREITLING ブライトリング
クロノマット B01 42 ジャパン エディション
1984年に登場した初代「クロノマット」の“ルーローブレスレット”を復刻。ルーローとは仏語で「筒状」や「巻物」を意味し、円柱の金属を並べたような特有のデザインを採用する。
そのデコラティブなスタイル、そして日本限定モデルだけのブラック・マザー・オブ・パールダイヤルの風合いが相まって、装飾性の高い一本に仕上がった。
RALPH LAUREN ラルフ ローレン
ポロ ウォッチ グリーン ダイアル
ラルフ ローレンを象徴するカラー、グリーンを基調にしたスポーツモデル。
ダイヤル中央にはブランドのシグネチャーエンブレムであるポロプレイヤーを据え、ストラップには織物シャツからインスパイアされたマドラスチェックのコットン素材を採用。ラルフ ローレンの世界観を小さなプロダクトに詰め込んだ。
FREDERIQUE CONSTANT フレデリック・コンスタント
ハイライフ ワールドタイマー マニュファクチュール
ケースとベルトが一体となったシームレスなフォルムが特徴の「ハイライフ」。今年新たに加わったのは、世界24都市のタイムゾーンを表示できるワールドタイム仕様だ。
さらに工具なしでベルトの付け替えができる「インターチェンジャブル」を採用。2本のベルトが付属し、コーディネイトの幅が広がる。
※本文中における素材の略称は以下のとおり。SS=ステンレススチール
髙村将司、戸叶庸之=文