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2021.12.10

ニュース

黒に染まる「ノア」の服。そこに込めた“まだ死んでない!”というメッセージ

目まぐるしくトレンドが変化するファッションの世界。
ツギハギが目を引くノアのロゴマークの下には「NOT DEAD YET!」という文字が。
それはもちろん、我々をワクワクさせてくれるものだけど、一方で過剰生産や大量廃棄といった社会問題を孕んでいるのも事実だ。
この状況に一石を投じる試みとして、ファッションブランド「ノア(NOAH)」が、日本でスタートした新プロジェクトに注目しておきたい。
NYのストリートカルチャー界の重鎮として知られるブレンドン・バベンジン氏が、2015年に本格的にスタートさせたノア。彼らのアイテムはどれも長く愛用できるベーシックなデザインで、大量生産は行わず高品質なものだけを少量生産で販売してきた。
ノアのデッドストックとなった商品。
環境問題にも真摯に向き合いながら服作りを続けてきたノアの日本チームが今冬始動させたのは「NOT DEAD YET!」というプロジェクト。
“まだ死んでない”というメッセージのとおり、ノアが抱える販売シーズンを過ぎてしまった過去の在庫品に、付加価値を付けてアップサイクルさせる試みだ。

第1弾となる今回は、京都で100年以上の歴史を持つ、紋付染めを専業とする「京都紋付」とコラボレーション。

過去のラインナップを伝統的な染色技術によって黒に染めることで、新たな魅力を加えている。
深黒染めという特別な染め方によって生まれ変わっていく。
ここで用いられたのは、“深黒染め”という京都紋付ならではの特殊技術。染め物ながら白い衣類と一緒に洗濯しても色移りしないという画期的なものである。
パーカ2万2000円/ノア(ノア クラブハウス 03-5413-5030)
Tシャツやパーカ、チノパンといったノアのベーシックなアイテムを単に黒く染めるだけではなく、日常に寄り添う実用性まで考えてアップデートさせているのは流石である。
Tシャツ9900円、パンツ2万2400円/ともにノア(ノア クラブハウス 03-5413-5030)
サステイナブルという現代的なアプローチと、伝統的な染色技術が融合することで生まれた“深黒のノア”。奥深い魅力を持つラインナップは現在、「ノア クラブハウス」と「ノアヌードル ショップ」で販売中。服選びの目線をアップデートする意味でも必見である。
 
[問い合わせ先]
ノア クラブハウス
03-5413-5030
外山壮一=文


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