長く愛されるスタンダードな腕時計には、シンプルなビジュアルのものが多い。
きっと本質を知り尽くし、シンプルを極めた一本にこそ、恒久的な美しさが宿るのだろう。
PIAGET ピアジェ
アルティプラノ ウォッチ
2針の薄型ケースであること。ドレスウォッチを突き詰めたときに浮かび上がる、究極の完成形のひとつがここにある。ピアジェが1957年に完成させた超極薄の手巻きキャリバー「9P」の流れを汲む、 厚さ2.1mmの「430P」を搭載することでケース厚は6mmに抑えられた。
バトン形の針とシャープなバーインデックスのコンビネーションは、シンプルを極める。
JAEGER-LECOULTRE ジャガー・ルクルト
マスター・ウルトラスリム・スモールセコンド
複雑機構まで揃う幅広いバリエーションが自慢の「マスター・ウルトラスリム」のラインナップにおいて、最もクラシックな顔立ちのスモールセコンドモデルは、常に人気が高い。
以前まで展開していたふたつのサイズを統合する形で誕生したミディアムサイズという位置付けの39mmは、絶妙なバランス感が光る。立体的に仕上げられた針やインデックスの造形美に、高級品らしい佇まいを感じることができるのだ。
HARRY WINSTON ハリー・ウィンストン
HW ミッドナイト・レトログラード セコンド オートマティック 42mm
ダイヤモンドの輝きと同じように、ハリー・ウィンストンはウォッチメイキングにおいても普遍性を追い求めている。ジュエラーならではの審美眼に基づく本作は、無駄を徹底的に省いたミニマルデザインで、時代に左右されないタイムレスなスタイルを確立。
中央から放射状に広がるサンレイ仕上げのシルバーダイヤルの6時位置にはレトログラード式セコンド表示を配し、針がジャンプする機構が楽しめる。
BREGUET ブレゲ
クラシック 7147
ブレゲが草創期から多用している古典的なディテールをふんだんに取り入れた3針モデル。5時位置にスモールセコンドを配した艶感のあるダイヤルは、ヴィンテージさながらの雰囲気を醸し出す。
その要になっているのが、グラン・フー エナメルと呼ばれるダイヤルの製造法であり、摂氏800℃以上に熱した炉の中で焼かれる工程から生まれる。同じく熱を加えて色を出すブルースチール針との相性は完璧に等しい。
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