「このトレーニング(写真の片足スクワット)がいちばん嫌いなんです。見た目以上にキツいんですよ」。
息を切らせ顔を歪ませながらも、そう言う桑原健太郎さんの声はどこか楽しそう。ここパーソナルトレーニングジム「グッデージ」に通い始めて約3年。振り返っても、やめたいと思ったことは一度もないという。
「最初の半年間は筋肉痛がつらかったくらいで。自分でやりたいと始めたことは、こう見えて(笑)ちゃんと続けるほうなんですよ」。
現在アパレル制作会社の代表を務める桑原さんは、以前はビームスTのディレクター/バイヤーとして活躍。そのキャリアの終盤に「もっと健康的なカラダになりたい」と真剣に考えるきっかけがあった。
「出張先から帰る途中で前立腺炎を発症してしまって。帰国後慌てて医者に行ったところストレスが原因との診断。やっぱり心身ともに疲れていたんだと思います。体重は入社時より20kgも増えて、82kgになっていました」。
一念発起して勤務先に近いここグッデージを見つけたのが、3年前ということなのだ。
「サラリーマン時代は打ち合わせや出張のスケジュールが最優先。それはある意味仕方のないこと。でもビームスを退社してフリーランスになってからは、まず週2回のジムの時間を決め、それから仕事のスケジュールを組むようになりました」。
グッデージに通って半年を過ぎた頃、知人たちから「ずいぶん引き締まったね」と言われるように。体重はさほど変わらなかったが脂肪と筋肉の割合が入れ替わり始め、カラダのラインが変わってきたのである。
「特に久しぶり会った人に驚かれます。カラダもそうですが、顔色が良く表情が生き生きしていると。以前はどれだけひどい顔だったのかと恐ろしくなりますが(笑)」。
適度に運動することで血流を改善し、疲れを解消する「アクティブレスト」という考え方がある。桑原さんもきっとその頃から、疲れにくく、太りにくいカラダに変わりつつあったのだろう。現在体重は77㎏前後をキープ。食事で我慢するようなことは特にないという。
「食べすぎたなと思ったら少し節制するとか、コンビニで買う食事のカロリーを気にするようになった程度。もちろんグッデージさんから食事制限をされることもありません。本当はもう少し絞りたいんですけどね」。
いい意味で、カラダも顔つきもすっかり変わった。でも本当に変わったのは、実は考え方なのだとか。
「ビームス時代の友人たちには『飲みに行く分のお金があるなら、パーソナルトレーニングに使うといい』とすすめています。
仕事や付き合いではなく自分のためにお金と時間を使う。人生で大事にすることの優先順位が、大きく変わったんですよ」。
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