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名作バッシュのオマージュが始まり

スニーカーをはじめ大量生産されるシューズを、あえて手工業で革靴として製作するmipシリーズ。大量生産と手工業のプロダクトを対比させることで、既視感と違和感によって両者の魅力を改めて感じられる。エンダースキーマが掲げる現代的なモノづくり「ニュークラフト」を体現したプロダクトラインだ。
mipシリーズは、革の裁断やアッパーの縫製、つり込みなど、各分野を専門とするさまざまな職人たちの手によって生まれる。
「製品は使ってこそ、完成品になっていく」という想いから、素材には経年変化を楽しめるヌメ革を採用しているのもこだわりだ。
2011年春夏に発売したファーストモデルの「manual industrial products 01」。何にオマージュしているかは、もうわかるよね? 6万3800円/エンダースキーマ(スキマ 恵比寿 03-6447-7448)
2011年にリリースされたファーストモデルがコレ。名作バスケットシューズのオマージュだということは、スニーカー好きにとって言わずもがなだろう。すべてが同じではないにもか かわらず、ひと目でそうとわかる。
ソールの外貼りにもヌメ革を使用。中の素材はスニーカーでもお馴染みのEVAだが、リペア可能。
そんな「見覚えあるけど何か違う」という“既視感”と“未視感”が共存するのが、mipのコンセプトであり、面白いところ。ユーザーの感性に訴えかけるアートな側面を持つ。
履くほどに愛着が湧くという点はスニーカーと共通するものの、こちらは履き潰して終わりではない。
革靴だからケアもできるし、ソール交換などのリペアも可能。履く人の個性によって、シューズを“育てる”余白を残しているのが魅力なのだ。


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