日々の暮らしを豊かにしてくれる、ちょっと贅沢なインテリア雑貨をピックアップ。時を彩るストーリーを持つこれらは、ギフトに最適なのである。
① 木材に積層した時間が思い出の隠し味になる
「ノートワークス」のフレーム特別な日に入った美術館の入場券や、人生最良の日に乾杯したワインのラベル。誰もが経験のある、捨てられない印刷物を額装して眺める。
無機質なジュエラー系の額だとトゥーマッチになってしまうかもしれないが、木工職人が合板や古材といった木の表情を切り取ったカスタムフレームなら、その役割にぴったりだ。
② ワンランク上の“アウトドア時間”を贈る
「バング&オルフセン」のポータブルスピーカー時として、音は記憶を呼び覚ます装置になる。その音楽をヘビロテしていた時期に見聞きした体験がタイムスリップするのだ。
「ベオサウンド エクスプロア」は、外遊びにも音にもいっさい妥協しないアウトドア派へと贈りたい耐久性に優れた防水仕様のワイヤレススピーカー。楽しい思い出の記録装置にしよう。デザインも秀逸。
③ 気の利いた知的な玩具を選べる大人になりたい
「エンダースキーマ」のパズルレザー使いの名手エンダースキーマによる、その手があったかと思わず唸るパズル。十八番たる無着色のヌメ革が108のピースに切り分けられ、年数が経つにつれて飴色の艶が宿っていく。
節目節目の空き時間でこのパズルに向き合ってくれたとすれば、都度、贈った相手の顔も思い浮かべるはずだ。
④ さりげない香りでさりげない気遣いを
「木村硝子店×トモコサイトウアロマティーク」のアロマディフューザー音同様、香りもまたその体験に紐づいた記憶を呼び覚ます舞台装置になる。透き通るようなガラスの器に、自然の植物から生まれる美しい樹脂を並べ、好みのアロマを数滴たらせば、天然の香りの宝石箱が完成。
熱や金属を使わないので植物の恵みをそのまま感じられ、優しい香りはアロマが苦手な人にもおすすめできる。
⑤ 永遠の一瞬を切り取るのは写真だけじゃない!
「井上隆夫」のクリスタルシネマトグラファー井上隆夫氏の手による、本物の草花の最も美しい瞬間をアクリルで閉じ込めたオブジェ。
目の前の一瞬を写真に残すように生花の一瞬を切り取った作品は、このオブジェを贈るシチュエーションのすべてを同時に封じ込めてくれるようで、写真以上の記念品になりそうだ。永遠に色褪せない美しい思い出とともに。
Taichi=写真 来田拓也=スタイリング 大西陽子、礒村真介(100miler)、早渕智之、野村優歩=文