世界の海とつながるサーフショップとして
ショップ名には数年前に改名したCGSを採用して移転オープン。既にいくつかのプロジェクトが稼働しているが、やはり気になるのは「カリフォルニア」が伝説的な存在となりえた、リアルタイムでかの地の空気に触れられる機能がCGSにも期待できるのかという点だ。
折しも10月にはジョエル・チューダーが世界王者に返り咲いた。はたして目下世界ナンバーワンの存在が湘南に舞い降りるのか、否か。
「ジョエルには事業承継について報告をしました。するとコロナが明けたら行くよと返信をくれたので、そのような機会をつくりたいと思っています。またイベントスペースを設けたこともあり、アーティストのトークショーなどコンテンツには多様性を持たせたいと考えています」。
秋山さんの言葉を受けて発した清水さんの言葉も力強い。
「いちばんのプレッシャーはファンの期待を裏切らない場にするという点。なんか変わったねと言われるのは嫌ですし、何も変わらないのも違うと感じます。石田さんたちが築いた『カリフォルニア』の匂いをいい形で残しつつ、清潔感のあるユナイテッドアローズらしさを取り入れる。そんな場にしていきたいです」。
日本のサーフシーズンは春から秋にかけて。年をまたいで鵠沼海岸から届く新時代の幕開けを期待させるニュースが、今から待ち遠しい。
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鈴木孝之=写真 小山内 隆=編集・文