時計は大人の愉悦である。買うだけでなく、買うために迷う時間もまた至福なり。
理想の一本との出合いを求めてオーシャンズ編集長・江部寿貴が「前々から来たかった」と訪れたのは、国内2番目の直営店として2018年にオープンしたIWC 大阪ブティックだった。
少し緊張気味の彼を温かく迎え入れてくれたのは、ブティックマネージャーを務める中山 亮さんである。
大人の愉悦に溢れた素晴らしき空間と時間、その深淵なる世界観にしばしお付き合いをば。
家のリビングをコンセプトにしたくつろぎの空間
中山 いらっしゃいませ。
江部 こんにちは。実は僕、腕時計ブランドのブティックって初めてなんですよ。敷居が高いイメージがあってなかなか入りづらくて(笑)。
中山 入ってしまえば大丈夫ですよ。ぜひ気軽に入っていただきたいと思います。
江部 IWCの店内は、ゆったりしていて過ごしやすい感じですね。
中山 お客様に楽しみながら見ていただきたいので、店内は“家のリビングに帰ってきた”というコンセプトで作っています。
江部 たしかに“リビング感”はありますね。
中山 腕時計は買って終わりではありません。メンテナンスなどで来店いただくこともありますから、ゆったりとくつろげる空間になっています。
贅沢な空間と専属スタッフによる生涯メンテナンス
江部 ブティックで腕時計を買うメリットって何ですか?
中山 IWCの専属スタッフが対応させていただくので、専門性の高い確かな回答ができるのがひとつ。
江部 ほう。
中山 あとは「生涯メンテナンス」なので、購入してからがお付き合いのスタートだと考えています。いつでも来店していただける環境、雰囲気というのがブティックの利点かなと思いますね。
江部 たしかに、こういう贅沢な空間を味わうことはなかなかないですよね。では、さっそくアイテムを拝見させていただきましょう。
江部 こちらは?
中山 ポルトギーゼ・オートマティックです。非常に優秀で、発売以来、IWCを代表する機種になります。
江部 へ~、いいですね。シンプルですけど存在感がありますよね。
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