「Camp Gear Note」とは……キャンプの鉄板(“間違いない”のほうね)調理道具「ホットサンドメーカー」。夜に食べ残したおかずやつまみなど、なんでもパンに挟んで焼くだけで極上の朝食に仕上げてくれるうえ、ちょっとした料理も作れてしまう魔法のような調理道具だ。
ホットサンドメーカーを愛用しているキャンパーは少なくないが、「キューバサンドメーカー」という調理道具を知っている人はどれだけいるだろうか。
見た目はホットサンドメーカーにそっくりなギアだが、実はこれ、よりいろいろな調理を楽しめる工夫が盛り込まれた優れもの。「キャンプの新定番調理道具」となり得る可能性を秘めている。
その特徴と使い勝手の良さについて、実際に調理をしながら解説してみよう。
波型プレートが美味しさのキモ
まずはホットサンドメーカーとキューバサンドメーカーを比べてみよう。外見は大きさが2倍ほどあるくらいで、形状や基本構造は変わらない。が、違いは蓋を開けてみると一目瞭然。
最大の違いは、プレートの内側が波型構造になっていること。挟んだパン全面に均等に焼き目がつくホットサンドのプレートに対し、キューバサンドメーカーのプレートは凹凸が熱伝導に変化を生み、パンをサクサクの面+フワフワの面に焼き分けてくれる。
波型プレートのメリットは焼き目だけではない。肉をグリルしたときに、余計な油を溝に落としてカリッと焼き上げてくれる。
プレートサイズはホットサンドの2倍あるので、塊肉や長い野菜がそのまま焼けて見栄えもバッチリ。
さらに、蓋を閉じた状態で両面調理ができるので、食材が蒸し焼きになるので焦げ付きづらく、油跳ねの心配もない。
満遍なく全体に火が回るうえ、肉の油と旨味を一緒に挟んだ野菜に余すことなく吸わせることもできる。
まさに一石二鳥どころか、メリットだらけの調理道具なのだ。
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