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タコマサイズでゴジラ級の最強スペック

荷台の代わりに取り付けられたキャンピングカーの中は、身長180cm以上でも十分過ごせる広さになっていて、もちろん装備も充実。
床にはチーク材のフローリングが敷かれ、温水シャワー付きのバスルームやコンロ+シンク付きキッチンを備え、ほかにもライト付きのダイニングテーブルや就寝スペース、ポップアップ式大型天窓等々。
その割にボディはほぼタコマサイズだから、生い茂るブッシュなどの障害物を避けながら容易にトレイルを楽しめる。
カッコいいオーバーランダースタイルにこだわり、キャンピングカー部分は上やリアに向かって先細りのフォルムに。“ただ載せただけ”なキャンパーとは一線を画すこのデザインがまた大変だったとか。
さらに一般的なトラックベースキャンピングカーと違い、キャビンとキャンピングカーを行き来できるように、開口部が設けられた。
本来開口部を開けるとボディがたわみやすくなるのだが、フレームの補強などで剛性を保ったオーバーランダーを実現したという。
足元にはTRDスポーツサスペンションを備え、ぶっといオールテレインを履かせているから、ビルをなぎ倒しながら進むゴジラみたいに悪路をものともしない。
運転席などがあるキャビンと居住スペースは行き来できる。
キッチンやトイレ、冷蔵庫も装備。
タフさ、耐久性、快適性、見た目のクールさ……たくさんの欲望が見事に具現化されたタコジラ。
ゴジラじゃなくてタコジラの日本上陸ならみんな大歓迎するはずだから、あの音楽とともに太平洋を渡ってくるのを心待ちにしたい。
 
籠島康弘=文


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