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手仕事を残す日本の老舗が製造を担う

スニーカー業界においてMADE IN JAPANはプレミアムなモデルの代名詞になりつつあるが、パトリックはMADE IN JAPANがデフォルトだ。
その製造を一手に引き受けてきたのは塩谷工業。1927年に創業した姫路の名門老舗である。
現在は日本の老舗、塩谷工業が製造を一手に引き受けている。写真は手仕事を駆使した釣り込みの工程。
スニーカー工場と呼ぶには規模の小さな工場で、いまも手仕事が残されている。釣り込みのプロセスは機械と手のパートが併用される。リピーターが褒めちぎる吸いつくような履き心地は、このプロセスから生まれる。
パトリックはオールソールをはじめとした種々のリペアにも対応しているが、これも手仕事を守ってきた工場だからできることだろう。
こちらはグラインダーの工程。
地の利を生かしたレザーを採用しているところもパトリックの強みだ。今回のコラボレーション・モデルはベースのステアレザーが姫路産。やわらかなシボを刻むその風合いは知る人ぞ知る鞣製産業の地、姫路ならではだ。
フランスで生まれたパトリックはここ日本でもうひとつの花を咲かせた。そしてその花はつくっているスニーカーのデザイン同様、“エターナル”に咲き続けるに違いない。
 
竹川 圭=取材・文


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